『グリーン・ランタン』ドラマ版の近況をジェームズ・ガンが明かす

DCスタジオの共同CEOであるジェームズ・ガン(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』)が、DCの人気キャラクター、グリーン・ランタンが登場する米Maxの新作ドラマ『Lanterns(原題)』についてアップデート。数々の人気ドラマを手掛けてきたデイモン・リンデロフ(『LOST』)やクリス・マンディ(『オザークへようこそ』)が同作の脚本に関わっていると報告した。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。

『LOST』『トゥルー・ディテクティブ』製作陣が参加

グリーン・ランタンといえば、2011年の同名映画で知る人も多いだろう。その映画は、マーベル映画『デッドプール』シリーズなどで知られるライアン・レイノルズが主演を務め、のちに妻となるブレイク・ライヴリーと出会った作品としても知られるが、批評家や熱心なファンからの評価は厳しく、『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』などのドラマでもたびたびイジられてきた。

2023年初めに発表された今回のプロジェクトは、いわくつきのヒーローの再びの実写化ということで注目を集めているが、ガンは確かなものを創り上げるべく、一流のクリエイターを集めているようだ。彼は自身のInstagramで「DCUシリーズの『Lanterns(原題)』はクリス・マンディ、トム・キング、デイモン・リンデロフによる素晴らしいパイロット脚本に基づいて、精鋭揃いの脚本家チームを編成している」と最新情報をシェアした。

リンデロフといえば、2004年から2010年にかけて米ABCで放送されたSFドラマ『LOST』のショーランナーで知られる。そのほかにも、DCコミックスを斬新な切り口でドラマ化した米HBOの『ウォッチメン』やSFドラマ『LEFTOVERS/残された世界』で同職を担った。

一方、マンディは4シーズン続いたNetflixの犯罪ドラマ『オザークへようこそ』でショーランナーを担当。そのほかの代表作には『クリミナル・マインド』『ブラッドライン』があり、最近では『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』の製作総指揮も務めた。

そして彼らとともに名前の挙がったキングは、これまで多くのDC作品に関わっており、スーパーガールの新作映画『Supergirl: Woman of Tomorrow(原題)』の脚本にも名を連ねる。

昨年1月、DCスタジオの共同CEOを務めるガンとピーター・サフランは、DCユニバースのリブート企画10作品のうちの一つとして「グリーン・ランタン」の新作ドラマ『Lanterns』の制作を発表。当時サフランは、ミステリー要素のある同作はHBOのような高いクオリティの作品で『トゥルー・ディテクティブ』の流れを汲む作風になると話していた。

『Lanterns』で取り上げるのは、最も有名な2代目グリーン・ランタンであるハル・ジョーダンと3代目のジョン・スチュワートの2人。前者はライアン・レイノルズが映画で演じたのと同じキャラクター。後者は元海兵隊員という役どころで、DCコミックス初期の黒人スーパーヒーローの一人として知られるが、ライアン主演映画には登場しなかった。

「グリーン・ランタン」のドラマ化といえば、DCドラマの立役者グレッグ・バーランティも2019年から企画を展開。当初、コミックスで初代・4代目グリーン・ランタンとして知られるアラン・スコット、ガイ・ガードナーを中心にする予定で、フィン・ウィットロック(『アメリカン・ホラー・ストーリー』)とジェレミー・アーヴァイン(『戦火の馬』)がキャスティングされていた。その後、2022年10月に番組の方針転換に伴い主人公は3代目のジョン・スチュワートに変更されたと報じられたが、2023年1月にMaxはバーランティ版企画の中止を発表。ガンとサフランのシリーズだけに絞られることになると伝えられていた。

脚本チームが固まったことでようやく本格的に始動しそうな『Lanterns』。『トゥルー・ディテクティブ』を参考にしたスーパーヒーロードラマとはどのようなものになるのか。キャスティングなど今後の続報にも注目したい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety