『イエローストーン』クリエイターと揉める主演ケヴィン・コスナー、復帰の条件とは?

スピンオフも次々に製作されている現代を舞台にした西部劇ドラマ『イエローストーン』。シーズン1から主人公ジョン・ダットンを演じてきたケヴィン・コスナーのスケジュールの問題で結局シーズン5での打ち切りが決まった本作だが、ケヴィン自身が復帰の可能性を示唆しているようだ。米TV Lineが報じている。

復帰の可能性を示唆!

昨年5月にストライキが始まる前、『イエローストーン』のクリエイターであるテイラー・シェリダンは、シーズン5後半の脚本をケヴィンのキャラクターなしで完成させていた。しかし、ケヴィンの代理人はその後、今春に撮影を再開し11月に初放送されるシーズン5後半への復帰を希望、場合によってはそれ以降の出演もあり得ると表明したという。

シェリダンは、昨年7月にケヴィンと電話で話し合うまでは、ジョン・ダットンをシーズン5後半にも戻すつもりだったと言われている。そのときケヴィンは、ギャラの増額、撮影スケジュールの短縮、すべての脚本を検討・承認・拒否する権利などを要求。全エピソードの脚本を担当するシェリダンにとっては、それは許されないことだった。

昨年9月に、2004年に結婚した元モデルのクリスティーン・バウムガートナーとの養育費の審問の証人席で、ケヴィンは『イエローストーン』のシーズン6に復帰するつもりだったが、「前シーズンよりもギャラを低く提示された」と語り、不当解雇で訴える可能性まで示唆していた。

ケヴィンはまた、『イエローストーン』のシーズン5を2部構成にするという決定が、スケジュールに問題を生じさせた原因だと述べた。元々、ケヴィンが後半の撮影に参加できなくなった理由は、自身が主演・監督・脚本を担当する西部劇映画『Horizon: An American Saga(原題)』にある。公開前にもかかわらず既に続編も企画しており、その両立のためにスケジュールに制限があった。『イエローストーン』の前半を撮ったら、一旦自分の映画をやって、それから『イエローストーン』の後半に臨むつもりだったようだ。

心地よく感じられれば…

4月9日(火)のシネマコンで米Entertainment Tonightのインタビューに応じたケヴィンは、これまでのいざこざに終止符を打つように語った。

「シーズン5の後半をやりたいが、まだ実現できていない。私はあのシリーズの製作が大好きなんだ。シーズン7までやるつもりだった。だから、うまくいくことを望んでいるよ。ただ、今はマシュー・マコノヒーが主演すると噂のリブート作品とか、スピンオフ企画もいくつか進んでいるよね。もしかしたら、私に戻ってくるかもしれないね。もしそうなった場合は、心地よく感じられたらぜひやりたいよ」と、条件が合って快適にできる環境であれば作品に戻ってくると語った。

ケヴィンはまた、ダットンの物語をどのように終わらせたいか聞かれ、以下のように返事をした。「もちろん私なりのアイデアもあって、どうなるか考えたこともある。でも、それはテイラー(・シェリダン)が決めることだ。以前彼にもそう言ったよ。まあ、どうなるか見てみるしかない」

(海外ドラマNAVI)

Photo:©2023 Paramount Television. All Rights Reserved.