Netflix、『ウィッチャー』原作者の提案は聞かなかった!?

Netflix製作アクション・ファンタジードラマ『ウィッチャー』の原作者であるアンドレイ・サプコフスキが、Netflixに自身のアイデアを提示したが「一度も聞いてくれかった」と明かしている。

意見を聞いてくれないのは普通のこと

『ウィッチャー』は、王国の陰謀に巻き込まれたモンスターハンターのゲラルトの運命が、強力な魔法使いイェネファーと謎に満ちた少女シリと絡み合い、三者の物語が時空を超えて交錯していく様が描かれる。まず、このシリーズはビデオゲームとして世界中で大ヒットを放った後にドラマ化され、ゲームよりも実写版のストーリーの方が小説に近い設定となっている。

Varietyによると、オーストリアで開催されたウィーン・コミックコンにて、YouTubeチャンネル「Cerealkillerz」のインタビューにサプコフスキが対応。

「Netflixにフィードバックをしたことがありますか?」と質問され、「セットは巨大でした。すごかったですよ。いくつかアイデアを出しましたが、彼らは私の言葉に耳を傾けてくれませんでした」と回答した。しかし、「それは普通ですよ。“この人は誰だ?”という感じでした。作家ですからね。何者でもないですよ」と笑いながらコメントしていたため、特にNetflixに対して苦い思いは抱えていない様子。

原作者の意見が軽視される理由は?

さらにサプコフスキは、原作者の意見が実写版シリーズで重んじられない理由について、「私の仕事の素材は文字だけですからね。絵では表現しないし挿絵もないし、読者が目にするのは文字だけです。だから私は映像を見て、“おお! これが彼らの想像したビジュアルなのか、面白い!”と言う感じで、私にとっては素晴らしいことで共感もできます。そうでない時もありますが、そこは詳しくは言わないでおきます」と説明した。その発言から察するところサプコフスキは、ドラマ版については全てを製作チームに託しているようだ。

なお、シーズン3をもって主演のヘンリー・カヴィルが降板し、シーズン4より、映画『ハンガー・ゲーム』シリーズや『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』などで知られるリアム・ヘムズワースが、ゲラルト役を演じることが決定している。

『ウィッチャー』シーズン1~3はNetflixで独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウィッチャー』© 2023 Netflix, Inc.