Netflixのアクション・ファンタジードラマ『ウィッチャー』シーズン3をもって主演のヘンリー・カヴィルが降板するが、演じる主人公リヴィアのゲラルトは、どのようにシーズン3から退場するのだろうか? 米Entertainment Weeklyが伝えた。(※これ以降は、シーズン3最終話「混乱の代償」のネタバレを含みますのでご注意ください)
リキャストが伏線になるような去り方
7月27日より2部構成の後半も配信されたシーズン3では、コビルの魔法使いであるヴィルゲホルツが影で不吉な計画を立てていたことが明らかになった後、ゲラルトは魔術師と戦闘になる。その闘いで追い込まれたゲラルトはヴィルゲホルツによって重傷を負わされ、アレツザの浜辺に瀕死の状態で置き去りにされてしまう。ゲラルトが目を覚ますと、木の精ドリュアドたちが彼の治療に全力を尽くしていた。おかげで回復したゲラルトは、権力に飢えた衛兵たちとの小競り合いを経て、ヤスキエルとドリュアドのミルバとともに、離れ離れになっていたシリを探しに向かう。カメラに背を向け、再び未知の世界に向かって歩き出す様がヘンリー演じるゲラルトの最後の姿となっている。
製作総指揮を務めるトメク・バギンスキーは今後のゲラルトについて、「ゲラルトは再び生きる目的を見つけなければなりませんが、そこが物語の美しいところなんです。『ロッキー』に、“何度殴られたかは問題ではない、何度殴られても立ち上がれるかが重要なんだ”というセリフが出てきます。それがゲラルトがこれから進むべき道なんです」と示唆した。
また、クリエイターのローレン・シュミット・ヒスリックは、「このシーズン全体でゲラルトとイェネファー、シリがついに家族になる過程を築き上げてきました。彼らはお互いを必要としているだけでなく、一緒にいたいと思い、家族になることを選んだのです。その選択が悲劇へ導かれ、ゲラルトは深く愛する二人を失いました。その結果により、彼は(ウィッチャーとして)中立の立場を諦めることになるのです。彼は、二人を取り戻すためなら何でもするでしょう」と述べた。
ゲラルトが長年にわたって維持してきた中立の立場を放棄し、愛する者の側にいたいのであれば、別の種類の人間にならなければならないだろう。シーズン4ではヘンリーの後釜として、『ハンガー・ゲーム』シリーズのリアム・ヘムズワースが主演で登板するため、その観点から考えたら、ゲラルトがリキャストとなることは理にかなっているかもしれない。だが現時点では、どのようにストーリー上で、ヘンリーからリアムへゲラルト役のバトンが渡されるのかは明らかになっていない。
『ウィッチャー』シーズン1~3はNetflixで独占配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ウィッチャー』© 2023 Netflix, Inc.