11月にWOWOWで日本初上陸、初放送となる新作ドラマを一挙紹介! この月は、大人気ドラマ『クリミナル・マインド』が復活するほか、ポリスドラマ『ザ・ルーキー』の新シーズン、デンマーク発のカルトドラマ『キングダム』全シリーズ、フランス発サスペンスドラマ『黒い森 殺人事件』が到着となる。
『クリミナル・マインド16 FBI行動分析課:エボリューション』
11月4日(土)23:00より放送スタート(全10話)。
プロファイリングを使ってシリアルキラーなどによる凶悪犯罪を分析、新たな犯行を未然に防ぐFBI精鋭チーム、BAUの活躍を描き、米CBSで2005年から15シーズンにわたって続いた犯罪捜査ドラマ『クリミナル・マインド FBI行動分析課』。およそ3年ぶりの2022年11月にCBS傘下のParamount+で新シーズンがスタートし、伝説のチームが再び集結! 本国アメリカで昨秋から今年2月にかけて配信されたシーズン16が日本初放送となる。
「エボリューション(Evolution)」というサブタイトル付きで復活したこの新シーズンには、シーズン15に出演していたキャストのほとんどが続投。ジョー・マンテーニャ(デヴィッド・ロッシ役)、パジェット・ブリュースター(エミリー・プレンティス役)、A・J・クック(ジェニファー・ジャロウ役)、カーステン・ヴァングスネス(ペネロープ・ガルシア役)、アイシャ・タイラー(タラ・ルイス役)、アダム・ロドリゲス(ルーク・アルヴェス役)が引き続きレギュラーを務める。
今回は、彼らがこれまで追った中でも最大の脅威となる大物シリアルキラーの影が…。BAUは各話で起きる凶悪事件に立ち向かいながら、シーズンを通じて大物シリアルキラーに迫ることになる。復活版にふさわしくスケールアップし、これまで以上にスリリング。全10話のうち4話の監督を主要キャスト4人が担当している点も見逃せない! シーズン17の制作も決まっている。
シリアルキラーが出現すると全米各地に飛ぶ、FBI(米連邦捜査局)のプロファイラーチーム“BAU(行動分析課)”。しかし昇進したプレンティスはBAU以外の業務で忙しく、ロッシは1年前のある出来事から情緒不安定になり、リードとシモンズはチームから離れ、ガルシアがFBIを去るなど、チームはバラバラ同然に…。そこへワシントン州にいたルイスから、一度に16体もの他殺体が見つかったとの連絡が入る。一方、ヴァージニア州では一家殺害事件が起き、メリーランド州ではある少女が誘拐され、その両親が殺された。プレンティスがFBI上層部からBAUの国内テロ部門への統合をほのめかされる中、各地に向かったメンバーは、同時期に起きたこれらの事件に関連性があることに気づく。
『ザ・ルーキー5』
11月9日(木)23:00より放送スタート(全22話)。
ネイサン・フィリオン(『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』)が、LAPD(ロサンゼルス市警)に転職したノーラン巡査として、新人や年下の仲間とともに街の安全を守る姿を描く痛快ポリスドラマ。主演のネイサンのほか、『グレイズ・アナトミー』『クリミナル・マインド』を手掛ける名プロデューサーのマーク・ゴードンも製作総指揮に名を連ね、『キャッスル』の脚本家としてネイサンと組んでいたアレクシ・ホーリーがクリエイターを務める。
中年男性のノーランは、若さ・体力は同期に劣るものの、努力・人柄・人生経験を通じて周囲から認められる存在になっていく。このシーズン5では、スピンオフドラマ『The Rookie: Feds(原題)』とのクロスオーバーも。そして、シーズン2、3に出てきた殺人鬼ロザリンド・ダイアーが再登場。同役を演じるアニー・ワーシング(『24 -TWENTY FOUR-』)は今年1月に45歳の若さで亡くなったため、本作が遺作の一つとなった。
建設業者だったが妻と離婚後、新たな目標である警官を目指して米東海岸から西海岸へと引っ越した中年男性ノーランは、LAPDミッドウィルシャー署の新人巡査になる。数々の困難を乗り越えてキャリアを積んだノーランはついに指導巡査に昇任するが、新人巡査フアレスは直感に頼る暴走型で、ノーランは大いに悩まされることに。一方、連続殺人犯ロザリンド・ダイアーの裁判が再び開かれることになるが、ロザリンドにはある企みがあった。
『キングダム』シリーズ
11月11日(土)11:00より放送スタート(全13話)。
デンマークの鬼才ラース・フォン・トリアー(『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ドッグヴィル』)が仕掛けた、カルト的人気を誇るドラマシリーズ。25年ぶりに作られた最新シリーズでこれが日本初放送となる完結編『キングダム エクソダス〈脱出〉』を含めたシリーズ全話が放送される。
フォン・トリアーが監督・企画・脚本を務めた『キングダム』は、1994年から1997年にかけて2シーズンが作られた。本国デンマークでの最高視聴率は50%を超え、“ヨーロッパ版『ツイン・ピークス』”と呼ばれるほどに。そして2022年には、前シリーズから25年ぶりに作られた最新シリーズとなる完結編が完成。四半世紀ぶりに新作が作られた点も『ツイン・ピークス』と重なる点だ。
全5話の『~エクソダス〈脱出〉』の舞台はもちろん、デンマークの首都コペンハーゲンにある巨大病院“キングダム”。怪現象が続いたそこに、夢遊病で入院した女性が現われ…。シリーズ当初からキャストに名を連ねるフォン・トリアー班でドイツ出身のウド・キアのほか、スウェーデン出身のアレクサンダー・スカルスガルド(父ステランがシーズン2に出演)、アメリカ出身のウィレム・デフォーら多国籍なキャストが参加している。
呪われた土地にある巨大病院“キングダム(王国)”には優秀な医師が集まるが、科学を過信するがゆえに霊的なものを信じる者もいた。そこに入院した夢遊病の老婦人カレンは、夜になると院内をさまよい、謎めいた声に呼ばれた院内の一角でおぞましい何かを見る。カレンは病院の用務係ブルダーと手を組み、不可解な謎の解決に挑むが、悪魔の力に反撃されてしまう。“キングダム”に長くいる者はそれが“エクソダス(脱出)”の始まりだと考えていた。一方、病院では以前から働く女性医師ユディットらに加え、隣国スウェーデンから来たヘルマー・ジュニアら個性的な面々が働くが、ヘルマー・ジュニアはかつてここで働いていた亡き父親スティーグの秘密を探り始め…。
11月は、【伝説のカルトドラマが帰ってきた!『キングダム』シリーズ完全放送!】と題して同シリーズが一挙放送・配信。さらに、フォン・トリアー監督の映画12本もお披露目となる。
『黒い森 殺人事件』
11月26日(日)13:00より放送スタート(全4話)。
フランスとドイツの国境付近にある森で発見された12人の遺体。謎めいた事件の手がかりは、記憶を失った女性判事の中に眠っていた…? フランスで作られた本格サスペンスドラマを“WOWOWプレミア”で日本初公開。
フランスとの国境に面するドイツの広大な森、シュヴァルツヴァルト(ドイツ語で「黒い森」)。そこにある軍用地で12体の他殺体が見つかる。ドイツのLKA(州刑事局)の刑事2人がこの大量殺人事件の捜査を開始する一方、フランスでは1年前にシュヴァルツヴァルトで交通事故に遭って記憶を失い休職中の女性判事が、当時の記憶を少しずつ取り戻そうとしていた…。
次第に明らかになる、十数年も続いた連続殺人事件の真相や、そこから浮かび上がる社会問題が描かれる。シュヴァルツヴァルトやフランス・アルザス地方の神秘的な風景も必見だ。出演は、『バルタザール 法医学者捜査ファイル』のエレーヌ役でおなじみのエレーヌ・ドゥ・フジュロール、『ザ・ミッシング』シリーズでジュリアン・バティストを演じるチェッキー・カリョ、『セルフリッジ 英国百貨店』のアンリ役で知られるグレゴリー・フィトゥーシなど。
フランスとの国境に面するドイツ南西部の広大な森、シュヴァルツヴァルトにある軍用地で、古いものは十数年前、新しいものは数ヵ月前と、様々な時期に分かれて殺された多数の他殺体が見つかる。LKA(州刑事局)の刑事エリックは、年上のフランツとコンビを組んで捜査を開始。一方、ドイツとの国境に隣接するフランスのストラスブールでは、1年前にシュヴァルツヴァルトで交通事故に遭った女性判事カミーユが報道で大量殺人事件を知る。彼女はパートナーのマルクや高校生の娘イリスと暮らすが、娘の友人トマは1年前まで父親による母親へのDVに悩まされていた。カミーユはシュヴァルツヴァルトに向かい、“あの日”の記憶を少しずつ取り戻そうとする。エリックとフランツは見つかった犠牲者12人のうち、なぜか死因が異なる2人に着目し…。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『クリミナル・マインド16 FBI行動分析課:エボリューション』© 2022 ABC Signature and CBS Studios Inc. CRIMINAL MINDS is a trademark of CBS Studios Inc. All rights reserved./『ザ・ルーキー5』© 2023 Foxburg Financing 5, LLC and ABC Signature/『キングダム エクソダス〈脱出〉』© 2022 VIAPLAY GROUP, DR & ZENTROPA ENTERTAINMENTS2 APS/『黒い森 殺人事件』© FIDELIO - Alessandro Clemenza - Aurelie Elich / Banijay Studios France - Fiction' Air / TF1