幼い娘3人の命を奪った罪で2004年に死刑となったキャメロン・トッド・ウィリンガム。冤罪の可能性があるにも関わらず刑が執行された、アメリカ史上最も「無実の人間を死刑にした可能性が高い」事件として知られ、様々な映画やドラマで取り上げられている。
事件の概要
1991年12月23日朝、米テキサス州コルシカナのウィリンガム家の自宅で火災が発生。ウィリンガムは軽い火傷で済んだものの、家の中にいた3人の幼い娘たちは死亡。ウィリンガムの妻で3人の母親であるステイシーは火災当時、娘たちのクリスマスプレゼントを買うために外出していた。
検察は、ウィリンガムが子供たちと妻への虐待を隠蔽しようとして火を放ち、子供たちを殺したとして起訴。殺害を認めれば終身刑に減刑するという司法取引が持ち掛けられたが、ウィリンガムは無実を主張し取引を拒否。そして、3人の殺害容疑で死刑判決を受ける。
その後も彼は無実を主張し続け、何度も控訴しようと試みる。12年間を刑務所で過ごし、死刑執行の直前には刑の停止を求めて州知事や裁判所などに新たな証拠が提出されたが、彼は予定通り2004年2月17日に36歳で処刑された。
執行後、彼が無罪だった可能性を指摘する鑑定や報告書が相次いで発表され、判決の正当性、捜査方法、使用された証拠などをめぐって大きな論争が巻き起こった。2009年、米ニューヨーカー誌から調査記事が公開され、同事件はアメリカ中に知られることになる。
Some say Cameron Todd Willingham was a wrongfully convicted, innocent man put to death. But Stacy Kuykendall knew him better than anyone, and she's convinced that he was a monster who was guilty as charged. The season premiere of #EvilLivesHere is streaming now on @discoveryplus. pic.twitter.com/0ETwWewkJn
— Investigation Discovery (@DiscoveryID) February 15, 2021
同事件を基にした作品
同事件からインスパイアされた作品は以下の通り。
『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』
シーズン11第21話「過信」では、火災で二人の姉妹が死亡し、捜査のためにベンソンとステイブラー刑事が呼ばれる。現場の検証を担当した火災保安官は放火だと断定するも、難を逃れた姉妹の長女は、父の元妻の仕業だと言い出す。
『グッド・ワイフ』
シーズン2第9話「9時間」で、弁護士アリシアは冤罪の可能性のある死刑囚カーターが処刑される当日、死刑執行停止を求めて証拠集めに奔走する。
『コールドケース 迷宮事件簿』
シーズン7第17話「炎」では、ヴェラ刑事が過去に担当した事件で、ある父親を放火と殺人で不当に告発した罪悪感に苦しみ、うつ状態に陥る様子が描かれる。
また、『ラスト サムライ』『ブラッド・ダイヤモンド』などを手掛けたエドワード・ズウィックが監督を務めた、2018年の映画『疑惑の炎(別名:炎の裁き)』や、ドキュメンタリー映画『Incendiary: The Willingham Case(原題)』などでも同事件を描いている。
(海外ドラマNAVI)
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