『ハリー・ポッター』常連監督、ドラマ版への参加についてコメント

J・K・ローリングの児童小説を映画化し、世界的な社会現象を巻き起こした『ハリー・ポッター』シリーズ。そのドラマ化が正式決定したことは当サイトでもお伝えした通りだが、映画シリーズで何度もメガホンを取ってきたあの監督がドラマ版にも参加するかどうかについて答えている。米Deadlineが報じた。

7作撮って、魔法使いの世界からはひとまず卒業?

この質問に答えたのはデヴィッド・イェーツ。『ハリー・ポッター』シリーズの5作目から最後となる8作目まで監督を務めたほか、2016年から始まった『ファンタスティック・ビースト』シリーズでもこれまで製作された3作すべてを担当している。

『ハリー・ポッター』の世界を知り尽くしていると言えるイェーツが、今月7日から行われているトロント国際映画祭に新作映画『ペイン・ハスラーズ』をひっさげて出演した際、ドラマ版にも参加するかを聞かれて「絶対にないとは言わないよ」と返答。

「『ハリー・ポッター』シリーズには2005年から関わり始めて、素晴らしい経験ができた。最後に関わったのは『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』だけど、パンデミック中でまだワクチンは開発されていないタイミングだったから大変だったよ。一緒に働いた人々とはいい関係を築いているけれど、『~ダンブルドアの秘密』終了後は会話していないんだ」と笑いながら述べた。

「今は新しい体験にワクワクしているよ。『ペイン・ハスラーズ』を作るのはとても楽しかった。手元には企画がいくつもあるんだけど、どれも魔法使いの世界とはほど遠いものだよ」

『ペイン・ハスラーズ』はNetflix映画で、エミリー・ブラント(『メリー・ポピンズ リターンズ』)、クリス・エヴァンス(『キャプテン・アメリカ』シリーズ)らが出演。幼い娘を抱えて苦しい生活を送るシングルマザーが、経営不振の製薬企業に就職したことをきっかけに、危険な組織犯罪へ足を踏み入れたことになるというストーリーだ。

イェーツは5作まで作られることが発表されている『ファンタスティック・ビースト』シリーズで引き続き監督を担うものと考えられていたが、今回の発言を鑑みるとそうとは限らないのかもしれない。ただし、断定していないため、『ハリー・ポッター』ドラマ版も含めていつか魔法の世界に再び戻ってくる可能性もある。

4月中旬に制作発表となった『ハリー・ポッター』ドラマ版だが、その後まもなくハリウッドのストライキが始まったためか、キャストやスタッフの情報はほとんど入ってきていない。ただ、原作者のローリングが製作総指揮を務めることは決定している。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

Photo:『ハリー・ポッターと秘密の部屋』©GIG/FAMOUS