全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。
「オリジナル」「非オリジナル(放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。
目次
配信ランキング(ニールセン調べ)
2023年6月12日(月)から6月18日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『ブラック・ミラー』(Netflix/計27話)...13億5600万分
- 『MANIFEST/マニフェスト』(Netflix/計62話)...9億6900万分
- 『私の"初めて"日記』(Netflix/計40話)...8億3200万分
- 『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』(Apple TV+/計34話)...5億2900万分
- 『FUBAR』(Netflix/計8話)...5億300万分
- 『The Surrogacy(原題)』(Netflix/計24話)...4億9600万分
- 『Star Trek: Strange New Worlds(原題)』(Paramount+/計11話)...3億3800万分
- 『テックスメックス・モーターズ』(Netflix/計8話)...3億1200万分
- 『ギャビ―のドールハウス』(Netflix/計51話)...2億8000万分
- 『アーノルド』(Netflix/計3話)...2億7800万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『S.W.A.T.』(Netflix / Hulu / Paramount+/計128話)...12億1300万分
- 『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(Netflix / Paramount+/計443話)...7億100万分
- 『ハートランド物語』(Hulu / Netflix / Peacock/計232話)...6億7800万分
- 『ブルーイ』(Disney+/計129話)...6億6900万分
- 『ココメロン ~うたってまなぼう~』(Netflix/計22話)...5億4100万分
- 『グレイズ・アナトミー』(Netflix/計417話)...5億1400万分
- 『シェイムレス 俺たちに恥はない』(Netflix / Paramount+/計134話)...4億9600万分
- 『イエローストーン』(Peacock/計47話)...4億9500万分
- 『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』(Max/計265話)...4億9000万分
- 『クリミナル・マインド FBI行動分析課』(Hulu / Paramount+/計339話)...4億5700万分
映画
- 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(Disney+ / Max/計1話)...10億5900万分
- 『タイラー・レイク -命の奪還-2』(Netflix/計1話)...10億2300万分
- 『フレーミングホット!チートス物語』(Disney+ / Hulu/計1話)...3億1800万分
- 『ボス・ベイビー』(Netflix/計1話)...2億7200万分
- 『アングリーバード』(Netflix/計1話)...2億3000万分
- 『モアナと伝説の海』(Disney+/計1話)...2億3000万分
- 『クリード 過去の逆襲』(Prime Video/計1話)...2億2200万分
- 『タイラー・レイク -命の奪還-』(Netflix/計1話)...2億1600万分
- 『ミラベルと魔法だらけの家』(Disney+/計1話)...1億6800万分
- 『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(Disney+/計1話)...1億5600万分
※()内は前週の順位。NEWは前週ランクインしていなかったもの(新作、新シーズンが配信スタートとなったもの、旧作など全て含む)。
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
【オリジナル】4年ぶり待望の新シーズン『ブラック・ミラー』がトップに躍り出る!
トップは6月15日(木)にシーズン6がリリースされたチャーリー・ブルッカーによるアンソロジーシリーズ『ブラック・ミラー』に。4年ぶり待望の新シーズンということで、視聴時間13億5600万分をマークした。
本作は、"デジタル時代の『トワイライト・ゾーン』"とも呼ばれ、インターネットやスマートフォン、リアリティショーなど、テクノロジーやメディアの潮流が私たちの生活に及ぼす影響をテーマに据えて、近未来のストーリーが描かれる。各エピソードが異なるキャスト、プロットで構成され、時にはジャンルの垣根も越えてオムニバス式で語られるが、ファンの間ではすべてのエピソードは同じユニバースの話だという説もある。
シーズン6では全5話の物語が展開され、キャストには、アニー・マーフィ(『シッツ・クリーク』)、サミュエル・ブレンキン(『サンドマン』)、アーロン・ポール(『ブレイキング・バッド』)、ザジー・ビーツ(『アトランタ』)、アンジャナ・ワサン(『絶叫パンクス レディパーツ!』)などが名を連ねている。
同じく15日にシーズン2が米Paramount+で配信された『Star Trek: Strange New Worlds』が7位に登場。『スター・トレック:ディスカバリー』のスピンオフドラマである本作のタイムラインは、U.S.S.エンタープライズ号にジェームズ・T・カーク艦長が乗艦する10年ほど前。前作の設定に馴染みのない視聴者にも分かりやすく、「スター・トレック入門作」とも言われているそうだ。
8位にランクインした『テックスメックス・モーターズ』は、クラシックカーをレストアするプロ集団の仕事ぶりを追う陽気なリアリティ番組。オンボロ車が生まれ変わる様は、見ているだけでちょっと前向きな気持ちになれるかも。
【非オリジナル】『シェイムレス』がランキング圏外から浮上
前週はトップ10圏外だった『シェイムレス 俺たちに恥はない』が7位に浮上。本作は全11シーズンに渡って製作された人気コメディである。
そんな『シェイムレス』ギャラガー家の長男、リップ・ギャラガー役で10年間出演していたジェレミー・アレン・ホワイトは、番組終了時に感じた不安や違和感を打ち明けている。現在はシーズン2の配信を控える人気シリーズ『一流シェフのファミリーレストラン』の主演として活躍しているが、当時は「もしかしたら僕はこの作品(=『シェイムレス』)のためだけに存在しているんじゃないかって疑問に思い始めた。他に何がある?僕は俳優なの?」とまで思い詰めていたという。
10位は根強い支持を受ける『クリミナル・マインド FBI行動分析課』。リブート版『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』(=シーズン16)も、すでにシーズン2(全体ではシーズン17)への更新も決まっており、その勢いはとどまるところを知らない。
下記記事では、そんな『クリマイ』の中でも特に恐ろしいエピソードを5つピックアップして紹介しているので、シリーズファンの方にはぜひチェックしてみてほしい。
【映画】『タイラー・レイク』2作がトップ10入り
『タイラー・レイク -命の奪還-』シリーズが、この週2位と8位に揃ってランクインした。本シリーズは『マイティ・ソー』をはじめ数々のヒット作で活躍してきたクリス・ヘムズワースが主演を務め、『アベンジャーズ/エンドゲーム』監督のジョー&アンソニールッソ兄弟がクリエイターを務めるNetflixのアクション映画。6月13日(火)に『タイラー・レイク -命の奪還-2』が配信スタートとなり、前作とともに多くの視聴者を獲得したようだ。
1作目では、卓越した戦闘スキルを備えた傭兵のタイラー・レイクが、孤立無援の状況で次々迫りくる敵をなぎ倒していく姿に世界中が熱狂。ラストで命を落としたかに見えたが、実は一命を取り留めており、“死線”を潜り抜けパワーアップした彼が、2では監禁虐待される残忍なギャングの家族を救出するという不可能に近いミッションに挑む。
そんな『タイラー・レイク』シリーズをおさえて2種連続トップとなったのは『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。昨年12月に世界同時公開された『アバター』最新作で、公開前にはジェームズ・キャメロン監督とキャスト陣が来日。10年以上ぶりの来日となったキャメロン監督は、「日本とは長い恋愛関係のようなもので、1980年代半ばからずっと日本に来ています。日本の文化が大好きです。これまでの映画も日本のファンに受け入れてもらってきたので、本作も気に入っていただけると嬉しいです」と挨拶で語っていた。
(海外ドラマNAVI)
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Photo:『ブラック・ミラー』© 2023 Netflix, Inc.