『ダーマー』でエミー賞候補のリチャード・ジェンキンス「息子が殺人鬼でも愛することはやめられない」

Netflixドラマ『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』で実在の連続殺人鬼ジェフリー・ダーマーの父親ライオネルを演じたリチャード・ジェンキンス。第75回エミー賞リミテッドシリーズ部門助演男優賞で候補になった彼が、そのノミネーションと、殺人犯の子どもを持つ親の気持ちなどについて語っている。

恐ろしい犯罪を犯した息子を持つ父親の人間性

『ダーマー』は、17人もの青少年を殺害して有罪判決を受けたジェフリー・ダーマーに焦点を当てたリミテッドシリーズ。恐るべき連続殺人犯が、長きにわたって逮捕を逃れてきた原因にも迫った作品だ。

米Deadlineのインタビューでリチャードはノミネーションについて、「候補になるというのは、いつもですが嬉しい驚きですね。このプロジェクトが大好きだったので、その仕事が評価されるのはいいものです」とコメント。また、ライオネルを演じるにあたり、「私自身が父親だし、ライオネルの著書『息子ジェフリー・ダーマーとの日々』(早川書房)を読みました」と言い、どう役作りに取り組んだかを明かした。

「(クリエイターの)ライアン(・マーフィー)から電話があり、(父親役を)演じてほしいと頼まれて著書を読んだ時、最初にこう自問しました。“ジェフリー・ダーマーが自分の息子なら、彼を愛することをやめるだろうか?”と。その答えは“ノー”でした。ジェフリーがライオネルの息子であることに変わりはありません。 そして、これはシンプルに興味深く、心を引きつけられる人間の物語だと思います。ジェフリー・ダーマーが犯した恐ろしいことにどう対処し、どう向き合うのか? 自分の脳内で、その事実をどう処理するのか? そしてライオネルは、“自分のせいだ。自分は息子に何をしてしまったのだろう? 自分は良い父親だったのだろうか?”と自分を責め始めるのです。そういう意味で、彼は非常に人間的なのです」

第75回エミー賞でリチャードの助演男優賞をはじめ13ノミネートを果たしている『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』は、Netflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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