スティーヴン・キング原作のベストセラー小説をアンディ・ムスキエティ監督が映画化した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』。その前日譚シリーズがHBO Maxで正式に製作決定したとEWが伝えている。
映画を基にした前日譚
これまでに何度か企画の話し合いがなされてきた前日譚シリーズだが、この度正式に『Welcome to Derry(原題)』というタイトルで製作に入るという。キングが1986年に発表したホラー「IT」は、2017年にムスキエティ監督が『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』として映画化。世界的大ヒットを記録し、2019年には続編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』が公開された。今回製作されるシリーズは、原作ではなくこのムスキエティ映画を基に薦められるという。
多くの内容が詰まった壮大な物語
企画には映画の監督アンディに加えて妹バルバラが参加。これまでも数々の作品でタッグを組んできたムスキエティ兄妹で手掛ける。さらに『ワンダーウーマン』の原案などで知られるジェイソン・フュークスも参加するという。
2013年にホラー映画『MAMA』で衝撃を与え、最近では『ザ・フラッシュ』でメガホンを取ったアンディ。海外ドラマでは『ロック&キー』で製作総指揮を務めた彼は、前日譚シリーズで、第1話を含む複数エピソードで監督を務める予定。
「若い頃、分厚いペーパーバックがバラバラになるまで、私たちは順番にスティーヴン・キングの「IT」を読みました」と声明を出したムスキエティ兄妹。「映画で探求したよりもはるかに多くの内容が詰まった壮大な物語です。温かさ、ユーモア、人間性、ホラーのすべてを含むスティーヴン・キングの小説の更なる深みをお届けできることが待ちきれません」
キング原作小説のシリーズ化ではなく、キングの世界観に基づいて新たなシリーズが製作されるのは今回が初めてではなく『キャッスルロック』などでも行われてきた。メイン州にあるという架空の街や数々の怪奇事件、怪しげな登場人物などは時代を超えて人々を魅了し続けている。今回さらに“キング・ユニバース”を拡大することになる「IT」前日譚シリーズがどのように完成するのか、楽しみだ。
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、U-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『IT/イット"それ"が見えたら、終わり。』(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.