『ダーク・マテリアルズ』原作の大ファンだったジェームズ・マカヴォイ、起用されるとは思っていなかった

米HBOと英BBCが合同製作するファンタジー・アドベンチャー『ダーク・マテリアルズ/ライラと黄金の羅針盤』でアスリエル卿役を演じるジェームズ・マカヴォイ。原作のファンだというジェームズは、当初、自分がこのシリーズに関わることはないと思っていたという。米Cheat Sheetが伝えた。

ジェームズ・マカヴォイが原作のファンになったきっかけは…

『ダーク・マテリアルズ』は、英国人作家フィリップ・プルマンによるベストセラー小説「ライラの冒険」三部作を下敷きにした壮大なファンタジー。"ダイモン"と呼ばれる言葉を話す守護霊たちが存在するパラレルワールドで孤児の少女ライラの冒険を描く。

このほど、英国版GQのYouTubeチャンネルに登場したジェームズは、自身が演じた最も印象的な役柄について紹介。『ナルニア国物語』のタムナス役や、『フィルス』のブルース・ロバートソン役、『恥はかき捨て』のスティーヴ役などについて触れた上で、『ダーク・マテリアルズ』のアスリエル役についても言及した。

彼が語るのは、俳優としてのキャリアをスタートさせたばかりの頃、『ゲーム・オブ・スローンズ』のエラリア・サンド役で知られるインディラ・ヴァルマと舞台で共演した時のこと。二人はファンタジー文学の話になり、ジェームズが「指輪物語」を読むように薦めたところ、彼女のお気に入りである「ライラの冒険」三部作を読んでくれるなら、と承諾してくれたのだという。

それがきっかけで原作の大ファンになったジェームズは、以来、映像化の可能性に期待を寄せ続け、HBOとBBCによるシリーズ化が発表されたときには大変喜んだものの、小説を隅々まで知るからこそ自身が演じられる役があるとは思っていなかったというのだ。

「親友のキャサリン・クロフォード(キャスティング・ディレクター)から『ダーク・マテリアルズ』のキャスティングをすることを聞きました。けれど、僕が演じる役はないだろうと思っていました」

しかし、二人の俳優がアスリエル卿役を辞退したことで状況は一変。急遽キャサリンからアスリエル卿役でオファーを受けたという。「(金曜日に話を聞いて)いつから(撮影を)始めるのか聞いたら、月曜日からだと言われて、『よし、やれる!』って思ったよ。たまたま都合がついんだけど、やりたいと思った」と当時の状況を振り返った。

『IT』とのスケジュール調整

以前Entertainment Weeklyのインタビューで明かした話によると、ちょうど同じ時期に映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の撮影を控えており、オファーを受けてから『IT』の撮影前後に10日間ずつ時間を設けて『ダーク・マテリアルズ』に参加したのだという。土壇場でのキャスティングだったものの、大好きな作品だったからこそ迷いなく飛び込めたのだろう。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ダーク・マテリアルズⅡ』©2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.