『メディア王』ブライアン・コックス、炎上が続く『ハリポタ』J・K・ローリングを擁護

米HBOの社会派ドラマ『メディア王 ~華麗なる一族~』でローガン・ロイ役を演じるベテラン俳優のブライアン・コックスが、トランスジェンダーの女性に対する発言で炎上を続けている『ハリー・ポッター』シリーズの原作者、J・K・ローリングを擁護している。

トランスフォビア的発言…

2018年にローリングは、トランスジェンダー女性を“ドレスを着た男性”と称するTwitterの投稿に「いいね!」を押して物議を醸し、2019年にはトランスジェンダー女性を“男性”と呼んだ一連のメッセージをSNSで公開し、反トランスの姿勢を理由に仕事を解雇された英税理士の支持を表明。それ以降もローリングのトランスフォビア的な見解は続き、「トランスジェンダー女性の存在が、シスジェンダーの女性が経験した苦難を消し去ってしまう」とまで主張するようになった。

「彼女への態度は横柄」

こういったローリングの発言を、『ハリー・ポッター』シリーズに出演したダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソンは非難しているが、英トーク番組『Sunday With Laura Kuenssberg(原題)』に出演したブライアン・コックスが以下のようにローリングを擁護したという。「実のところ、彼女の扱われ方が好きではない。彼女には自分の意見を言う権利があるし、感じたことを言う権利もあると思う。女性として、自分の体についてどう感じるかを言う権利は大いにあるし、その意見を女性として言うのに、これ以上の人物はいないだろう。だから、J・K・ローリングに対する人々の態度は少し横柄な感じがするね」

ブライアンがローリングを擁護したのは、今回が初めてではない。2022年5月のインタビューではキャンセル・カルチャー(過去の言動などを理由に対象人物を排斥してしまうこと)について意見を述べ、その傾向を“完全なるファシズム”と表現。続けてローリングを例に挙げ、「彼女が公の場で“キャンセル”されることは酷く不公平」だと述べていた。また、この論争でローリングに味方する俳優はコックスだけではない。『ハリー・ポッター』シリーズのヘレナ・ボナム・カーターとレイフ・ファインズも擁護の姿勢を見せ、レイフはブライアンと同様の立場で、「単に女性が、“自分は女性で自分のことを女性だと感じ、自分は女性だと言えるようになりたい”と言っているだけだ」とコメントしていた。

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Photo:ブライアン・コックス©James Warren/Famous/J・K・ローリング©James Warren/Famous