1990年にスタートし、2010年シーズン20で幕を下ろした米国ドラマの金字塔、『LAW & ORDER』。12年の時を経てパワーアップして帰ってきたシーズン21が、12月19日(月)よりスーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて日本初放送となる。新シーズンの放送を記念して、本作の魅力をご紹介! プレゼント情報もお見逃しなく。
目次
『LAW & ORDER』とは?
米国ドラマの金字塔
1990年にスタートし、2010年シーズン20で幕を下ろした米国ドラマの金字塔、『LAW & ORDER』。放送されたその年月を考えれば、本作がどれほど素晴らしい作品で視聴者を虜にしてきたかは容易に想像できるだろう。だが本作の功績はそれだけではない。2010年時点で20シーズン(全456話)続き、50を超えるエミー賞ノミネート数を獲得。また当時は珍しかった、大都会ニューヨークでのロケを毎日行いリアリティをとことん追及。そして『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』『LAW & ORDER: 組織犯罪特捜班』をはじめとするスピンオフシリーズも生み出しただけでなく、それらとのクロスオーバーエピソードで視聴者を沸かせた。
犯罪×法廷の組み合わせ
また、今だに他の作品が真似できない重要なポイントとして、タイトルの“法と秩序”にあるように、一話の前半が犯罪事件、後半がその後の判決までの流れを描いたスタイルだということだ。犯罪ドラマや法廷ドラマは米国の十八番だが、この両方をこれほどうまく組合わせた作品は20年以上前から『LAW & ORDER』だけなのだ。そんな本作がパワーアップして帰ってきたシーズン21。今まで一度も見たことない人でも、「なるほど!」と思える本作の見どころポイントをご紹介しよう。
お馴染みの顔ぶれから演技派新キャストまで勢揃い!
今回新たに加わった顔ぶれの中で、注目すべきはヒュー・ダンシーとジェフリー・ドノヴァンだろう。海外ドラマファンであれば、一度は二人の出演する作品を見たことがあるに違いない。
冷静なヒュー・ダンシー
ヒュー演じる検事補のノーラン・プライスは、元々被告側弁護士だった。両サイドの弁護士の立場を知る冷静なノーランだが、時に内なる炎を燃やし、闘志を剥き出しにすることもある。上司である、あの!ジャック・マッコイ検事(サム・ウォーターストン)、そして同僚のサマンサ・マルーン検事補(オデリア・ハレヴィ)らと意見が衝突することもあり、裁判ではなく、オフィス内でお互いを冷静に論破しようとするシーンも隠れた見どころの一つだ。
熱血なジェフリー・ドノヴァン
一方ジェフリーが演じるのは、フランク・コスグローヴ刑事。ヒューの演じるノーランとはある意味正反対な位置にいる、熱血型“デカ”な男だ。フランクはブロンクス出身のアイルランド系アメリカ人でカトリック信者。だが教会には行っておらず、口も悪く気遣いもできない粗野なタイプ。だが何がなんでも正義を貫こうとする刑事だ。演じるジェフリーは、ニューヨークで俳優の卵だった時代から、憧れの眼差しで本作全20シーズンを見ており、大ファンだったことも告白している。実は以前、被害者、そして犯罪者としての単発役でゲスト出演をしたことがあるジェフリーだが、今回メインキャストとして参加、しかも刑事役ということで大変嬉しく思っているそうだ。
冷静で品のある相棒
また、シーズン18から出演中で相棒となるケヴィン・バーナード刑事(アンソニー・アンダーソン)との相性も抜群で、一見冷静で品のあるケヴィンに対し、水と油のような関係にも見える二人だが、次第にお互いをリスペクトして仲を深めていく様子にも注目したい。
手がける作品は間違いなし!大御所クリエイター、ディック・ウルフ
『LAW & ORDER』は原点
古くは『マイアミ・バイス』から、今もなお大ヒット中の『シカゴ・ファイア』『シカゴP.D.』『シカゴ・メッド』などのシカゴシリーズや、『FBI:特別捜査班』とそのスピンオフ作品と、これらを全て生み出しているのが、大御所クリエイターのディック・ウルフだ。彼のその他の作品を見たことがある人であれば、「ウルフの作品なら面白いに違いない」と確信できるだろう。ニューヨーク出身の彼だからこそ描きたいとこだわり続けている、オール・ニューヨーク・ロケの『LAW & ORDER』。本作こそが、彼のTVドラマ人生の原点であり、愛情を注ぎ育ててきた最高傑作なのだ。
TV界のレジェンド
ニューヨーク在住でブロードウェイの舞台なども数多く出ているノーラン役のヒューは、この街のアイコンとも言える本作に出演できることを夢のようだと話す。シアターに出ている俳優ならば一度は『LAW & ORDER』に出たことがあると言われる本作だが、ヒューはこれまで出演経験がなかった。しかも、実生活で妻である女優クレア・デインズの俳優デビューは、『LAW & ORDER』シーズン3での殺人犯役で、そういう意味でも思い入れがあったそうだ。また、シアター関係者も多くキャスティングすることから、ジャック役のサムは「ディック・ウルフにはトニー賞をあげるべきだ」と言ったこともあるという。ヒューのようなベテラン俳優でさえも、一緒に仕事をしたいと切望するレジェンド、それがディック・ウルフなのだ。ちなみに、本作に参加するようになってから、買い物をしていると店の客から「『LAW & ORDER』頑張っているね」と声をかけられることもあるといい、20年も続く作品に途中から参加しても、ファンから快く受け入れられていることを喜んでいる。
復活版からでもハマる!
新たな現代社会の問題を真正面から描く
本作は、一話の前半が犯罪事件、後半がその後の判決までの流れを描いたスタイルだと述べたが、本作の魅力は最終的な白黒がつかないときもあることにある。その意味は判決ということではなく、視聴者それぞれによって、物語の受け取り方が異なるということだ。「この判決は正しい」「自分ならこれは解決とはみなさない」そんな十人十色の考え方を引き出すのが、本作の特徴だ。
シーズン20で一度終了した12年前よりも、現代社会ではより複雑な犯罪が増えており、その結果判決も皆が頭を悩ませるようなものになってきている。「逮捕」=「解決」ではないとよく言われるが、容疑者が逮捕されてもそこからさらなる問題点や疑問点が出てくるところが、醍醐味なのだ。
『LAW & ORDER』を見るなら今!
また、基本的に一話完結型なので、今まで一度も視聴したことがない人でも楽しめる。新たなキャラクターも多く参加しているので、このシーズン21から見始めるのは絶好のタイミングと言えるだろう。
海外ドラマファンなら必見!
リアルなアメリカを知れる
本国アメリカでは、その名を知らない人はいないほど有名すぎる本作。実際、米CNNなどの弁護士コメンテーターなどで、学生時代は本作を見て勉強したという発言している人もいる。ヒューやジェフリーのように、俳優なら一度は出演したいと願うドリーム・ジョブの作品であり、色々な業界のプロでさえも本作に熱い視線を送り続けている。本作は、リアルなアメリカを知るには欠かせないものなのだ。
日本人の“アレ”が登場?
また、あのキャッチーなテーマ曲もアメリカではもとより全世界の海外ドラマファンの耳も虜にしている。そして作中で場面転換する際に使われる「ダンダン!(Dun Dun)」という効果音だが、実はなんと日本人が一役買っている。テーマ曲も効果音も、ウルフの友人であるマイク・ポストが手がけているが、あの「ダンダン!」の音は、日本人500人が、どんどんと歌舞伎の舞台(床)を足踏みをしたものだという。驚くべき事実だが、『LAW & ORDER』の象徴とも言えるあの音が、日本と関わりがあるというのは、日本人ファンとしてはとても嬉しいことではないだろうか。
魅力の塊としかいえない海外ドラマの金字塔『LAW & ORDER』。12年のブランクからさらにパワーアップして帰ってきた本作を、ぜひお見逃しなく! 『LAW & ORDER』シーズン21の作品ページはこちら。
プレゼント情報
今回、『LAW & ORDER』シーズン21の放送を記念して、スーパー!ドラマTVのHPで「DUNDUNスイッチ」プレゼントを実施中! ぜひこの機会に応募して、あの音を自宅で楽しんでみてほしい。応募はこちら。
【応募締切】2022/12/27(火)17:00
(文/Erina Austen)
Photo:『LAW & ORDER シーズン21』© 2022 Universal Television LLC. All Rights Reserved.