『ゲーム・オブ・スローンズ』のファンタジー要素を一身に引き受ける、ドラゴンの血を引くミステリアスな美少女デナーリス(エミリア・クラーク)を演じている清水理沙さん。あどけない少女から女王としての意識に目覚める成長著しいキャラクターを熱演中の清水さんから見たこのドラマの面白さとは?
―― まずは清水さんが演じているデナーリスについて、紹介して頂けますか?
デナーリスはドラゴンの血を引く家柄と言われているんですけど、それでまぁ兄のヴィセーリスが玉座を奪還したいということで、彼女は兄に利用されてドロゴと結婚させられるというところから始まるんですけども...。最初は本当にあどけない少女で兄の言われるままにお人形さんみたいに意思を持たない女の子だったんですけど、ドロゴに嫁いで段々と女王としての自覚を持ち始めるんです。
―― デナーリスは、第1話からいきなり見ず知らずの人間に嫁ぐことになったり、さらに大変なシーンもありましたよね。
もう、映像を観てたらいきなり脱いじゃったりしてビックリしました(笑)
―― このドラマって人間関係も複雑ですが、原作は読まれたりしたんですか?
あ、買いました。買ったんですけど、でも先を読むのがやっぱり怖くて、終わってから読もうと思って。
―― デナーリスの運命がどうなるかとか?
そうなんです。そこがわかって演じてしまうとなんか...先読みしたような演技になっちゃうかもしれないっていう。
―― 最初の頃のデナーリスは、お人形さんみたいであまり感情も見えてこないですよね。
そうですね。後から段々こう、兄に反抗を持つようになって、夫のドロゴを深く愛するようになって、その変化がもう最初とは全然違うので...でも彼女はやっぱりこう大人っぽく気品がありますね。
―― そうすると話が進んできて今は演じやすくなりました?
そうですね。やっぱり最初のほうはお兄さんとか咲野(俊介)さんが演じるジョラー・モーモントとかに質問ばかりしているので。まぁ段々意思が出てきたので、今は気持ちが乗せやすいかなって思います。彼女が一人の大人の女性として変わっていくところは、大切に演じているところですね。
―― やっぱりデナーリスはお兄さん、ヴィセーリスとやりとりする時は、兄弟ならではの気持ちの行き来というのは感じられるのでしょうか?
ありますね! デナーリス的には最初は兄の癇癪とかも、我慢してたりとか感情を抑えていたんだと思うんですけど。やっぱ後から反抗しだすようになって、兄と言い合う...というか殴るシーンがあるんですよ。そこは、楽しかったです(笑)。それに川中子(雅人)さん自身がヴィセーリスにぴったり過ぎてもう(笑)川中子さんの嫌な奴っぷりが最高なんです。
―― いろいろと見どころが多いドラマですが、視聴者の方に特にここを見て欲しい部分はどこでしょう?
やっぱり玉座を、一つの椅子を争うお話なんで、やっぱり各々の人間があれをどうやって獲ろうと画策して、揺れ動いていく人間模様が魅力的かなと思います。そういうところの面白さもあるんじゃないかなと思います。
―― 最後に、このドラマには各家に銘言という、家訓のようなものがあって、それにちなんでみなさんの銘言、座右の銘を伺っているのですが、清水さんの銘言とは?
そうだなぁ...うーん。最近なんですけど、個人的に歌舞伎が好きで。昨年末、中村勘三郎さんの件があって、それをきっかけに関連する書籍を読み返していたら、『事を敬して信あり』って言葉をおっしゃってて。遊びでも仕事でもなんでも一生懸命にやれば信頼がつくよ、っていう意味なんですけど。ちょっと最近これを心に一生懸命にやろうと思いました。
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