『ドクター・フー』のドクターと『SHERLOCK』のモリアーティが舞台で対決!?

『ドクター・フー』のドクターと『SHERLOCK シャーロック』のモリアーティが対決したらどうなるのか?――そんな発想を実現させた芝居が7月1日にロンドンのアポロシアターで上演され、マット・スミス演じる11代目ドクターがアンドリュー・スコット扮するモリアーティとの戦いに挑んだという。

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この芝居は、ウエストエンドで大ヒットした『夜中に犬に起こった奇妙な事件』(原題"The Curious Incident of the Dog in the Night")の続編を描いた作品。マットとアンドリューはその一部に登場し、主人公の自閉症の少年に協力を求められたドクターが、芸術の創造を停止させるため、比喩を理解する能力を奪うウィルスをばらまこうと企てるモリアーティに立ち向かったそうだ。

監督を担ったサイモン・スティーヴンスも「多くの人が、ドクターがモリアーティと対決したらどうなるだろうと空想するはずだ」とコメントしており、ドラマ好きには、たまらない内容となった模様。また、二人のほかにも、『007 スカイフォール』のベン・ウィショーがQ役で、『クィーン』のヘレン・ミレンがエリザベス女王役で登場し、さらには自閉症を患う主人公の教師役でジュード・ロウも出演したとのこと。

ただし、この作品は自閉症支援団体が主催するチャリティイベントで上演されたため、残念ながら一夜限りのお披露目となった。TVや映画の登場人物がクロスオーバー出演する豪華な作品だけに、このままお蔵入りさせるのはもったいない。自閉症に対する支援を世界的に促進させるためにも、いつかどこかで、もっと多くの人が見られるチャンスを作ってもらえないだろうか。(海外ドラマNAVI)

Photo:『SHERLOCK シャーロック』アンドリュー・スコット
(c)Colin Hutton/Steve Brown (c) Hartswood Films 2012