【インタビュー】『Star-Crossed』マット・ランター&エイミー・ティーガーデン、社会問題と恋愛観について語る!

『Star-Crossed』は、『スーパーナチュラル』や『ゴシップガール』『90210』など、ティーンやヤングアダルト層向けのドラマを放送するCW局が2月から放送している新ドラマ。

『Star-Crossed』マット・ランター&エイミー・ティーガーデン

本作は『ロミオとジュリエット』のSF版とも呼べるような作品で、地球に難民としてやってきた異星人の少年ローマンと地球人の少女エメリーのロマンスを描く。舞台は2024年のアメリカ南部。ハイテク機器や異星人の持つ特殊能力などが登場しつつ、禁断の恋に翻弄される主人公二人のロマンスの行方にドキドキする。興味深いのが、エイリアンに対する差別やイジメもしっかり描写している点。いまだ人種差別が根強く残り、イジメによるティーンの自殺が絶えないアメリカだけに、社会的問題を取り入れた意欲作でもある。

若手俳優として今注目の主人公ローマンを演じたマット・ランターとエメリー役のエイミー・ティーガーデンにインタビューした。

――本作では、異星人に対するイジメや差別が描かれていますが、ご自身もイジメられた経験はありますか?

マット:ぼくらはみんな程度の差や状況の違いこそあれ、イジメのような目に遭ったことはあるハズだよ。子供のころ、ぼくはもの凄く背が低くて、それをネタによくイジメられたんだ。

エイミー:偏見はどこにでも存在するわ。宗教、人種、性別とね。私は子供の頃からずっとベジタリアンなんだけど、以前はベジタリアンを知らない人も多かったから、よく変人扱いされた。今でも、そういう扱いを時々受けるわ。特に南部に行くと、「ベジ...、何?」って言われることも多い。イジメとまでは言えないけど、同じように辛い気持ちを味わうわ。

――本作は、『ロミオとジュリエット』のような禁断の恋に社会問題をうまく絡めている作品ですが、恋愛や社会問題についてどんな意見を持っていますか?

エイミー:私は、恋愛は自由だと思うの。相手が誰であろうと、自分が求める人を愛するべきだと思う。私たちはみんな平等だもの。このドラマは、政治や社会的問題を多く扱っている。それも、とてもユニークで興味深いやり方でね。シーズン1の半ばで、エイトリアン(劇中登場するエイリアンの総称)と人種差別について話すシーンが出てくる。「かつて自分たちは少数派だったけれど、エイリアンが地球に降り立ったことで、もう少数派ではなくなった。すべては、何を基準にして相手を扱うかなんだ。人種なのか、宗教なのか、別の何かなのか...」っいうセリフは、とても興味深いわ。

――シーズン冒頭、エイトリアンの治癒能力が紹介されますが、ほかにはどんな能力があるのでしょうか? また、「こんな能力があったら」というのはありますか?

マット:誰かが特殊能力を発揮しているのを見るのはいつでも興味をそそられるよね。特に治癒力というのは、素敵だよね。話が進むにつれ、エイトリアンについて、いろいろなことが分かってくる。彼らは何ができて、何ができないとか、ほかにどんな能力を持っているのかってね。身体的、感情的、文化的にどう違うかも分かってくる。ぼく自身、どんな特殊能力が欲しいかと言われると、飛ぶ能力かな。ぼくらは10話まで撮影が終わったけど、今のところ、まだ飛ぶ能力については出てきてない。どうなるか楽しみにしているよ(笑)

Photo:『Star-Crossed』Photo by Skip Bolen(c)The CW Network