一緒に夜遊びを楽しみたいのはあのキャラ！『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3 ニコール・アリ・パーカー（リサ・トッド・ウェクスリー役）直撃インタビュー

Maxオリジナルドラマ『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3が、5月30日（金）より本国アメリカと同時でU-NEXTにて独占配信中。それに合わせてキャスト、スタッフの直撃インタビューを6回に分けてお届け！　5回目の今回は、LTWことリサ・トッド・ウェクスリー役のニコール・アリ・パーカー。ママ友シャーロット役のクリスティン・デイヴィスとの関係やリサが作品にもたらすものなどについて語ってくれた。

“自分らしさ”を保ちつつ“私たち”でいることの大切さ

――リサはママ友のシャーロットと一緒にいることが多いですね。二人はよく楽しそうな雰囲気を醸し出していますが、シャーロット役のクリスティンとの関係性はいかがですか？　彼女との撮影で印象的だったことなどがあれば教えてください。

「彼女はコメディの天才。でもそれだけじゃなくて、感情と深く繋がっているし、新しい友達たちがゆっくりと親友になっていく姿を見事に演じてくれた。あるシーンで、LTWがとても悲しい出来事を経験した時、私とクリスティンはそれぞれ別の時間・場所でそれに関連するシーンを撮影していたにもかかわらず、彼女はLTWの悲しみに見事に応えてくれた…。とにかく繊細で完璧だった」

「そして、私たちの子どもが通う学校のシーンでは、お互いにふざけ合うの。私たちは実生活でも親だから、子育てに追われる“ママのテンパったエネルギー”を熟知してる。子どもたちに関するシーンは、いつも楽しく演じているわ」

――LTWは“すべてを完璧にこなそうとする典型的な母親”という印象ですが、シーズン3ではブルックスへの惹かれ方も含めて、彼女がどう進化していると感じますか？

「LTWのような女性たちには強い推進力があるけど、それで人間性が変わるわけではないの。いまだに不安もあれば、心配もするし、性的欲求もある。そういったものを押し込めて目の前のタスクをこなしていると、それらが表に出た時にどう対処すればいいか分からなくなるの。そんな時にシャーロットのような頼りになる友人がそばにいてくれるのは素晴らしいこと。脚本家たちは、そんな女性の内面をうまく描いてくれているわ」

――シャーロットを介してLTWが友情の輪に徐々に加わっていますが、彼女がグループにもたらす新たな要素とは何でしょう？

「そうね…。ファッションに関して言えば、もうこれ以上派手にはならないと思った瞬間にLTWの衣装が登場するの（笑） 彼女のワードローブは世界中のデザイナーの作品で構成されていて、国際的なエネルギーをもたらしている。あとは、母親であり、キャリアウーマンであるという側面も加わった。もちろん友情もね」

――今シーズンのLTWは、学校、家族、結婚、仕事などにおける問題に一度に襲われますね。

「ええ。脚本家たちはそうした要素を全部まとめて、7分くらいのシーンで描いてしまうの。だから私もすべてを詰め込んで演じる必要があるけど、それがとても楽しい。衣装が素晴らしすぎるから（笑）」

――今シーズンのリサの重要な学びは何でしょう？　視聴者がそこから学べることとは？

「重要なテーマの一つは結婚ね。私たちは個人として結婚するけど、長期間の関係の中のどこかで個人をまた前面に出したくなる時が来るものなの。“私”と“私たち”のバランスがリサにとって大きな課題だったと思う。母として、パートナーとして、どのように“自分らしさ”を保ちつつ“私たち”でいるか。それがシーズン3の大きな学びで、私自身も多くを学んだわ」

――本作にはキャリアで成功を収めた女性たちが何人も出てきます。今、仕事で壁にぶつかっている若い女性たちに向けたアドバイスはありますか？

「“今しかない”って気持ちはいくつになっても消えないの。私の中にはまだ20歳の自分がいるから（笑） 私自身もまだ学んでいる最中だけど、アドバイスをするとしたら“友達に頼って”ということね。あと、“これにそんなにエネルギーを費やす価値がある？”と自分に問いかけて。無駄なことに時間を使って、本当にやりたいことのエネルギーがなくならないようにしてほしい。最近“キャリアで一番良かったのは、起きなかったことだ”というある人の言葉を聞いて、人生が変わった気がした。関係がうまくいかなかったり、仕事がうまくいかなかったりするとそのことに長く捉われてしまうものだけど、“祝福”として捉え直し、前に進むことが大事なの。そうすればまた人を愛せるし笑えるしファッショナブルだったり幸せでいられるから」

――もしLTWがキャラクターの誰かと一緒にガールズナイトを楽しむとしたら、誰とどんな夜を過ごすと思いますか？

「できたらみんなと一緒に過ごしたいけど、一人選ぶなら多分シーマ。シーマ役のサリタ・チョウドリーとは現実でも仲がいいから。でも私たちが演じるシーマとリサが顔を合わせることはないから、一緒に過ごせたら楽しいでしょうね」

――リサに関して一番好きなところは？

「美しい質問ね。シンプルだけど、家族のために料理するところが好き。彼女が料理をする様子を表現するために、スタジオにキッチンまで作ってもらったのよ。それを通じて、彼女がいかに家族のことを愛しているかが伝わってくる。些細なことだけど、個人的には楽しいの」

――リサとシャーロットの友情の本質は何だと思われますか？　なぜ二人は姉妹のようにうまくやっているのでしょう？

「いい質問ね。二人とも長らく結婚していて子どももいて、生活リズムが合ったんだと思う。さらに、どちらも知らないことを知らないと素直に言える性格。似た者同士なのね。だから、“どうすればいいの？”って一緒に悩むことができる。夫や子どものことを何でも話せる相手って、本当に貴重だから」

――このシリーズがこんなにも長く、世界中で共感を呼んでいる理由は何だと思われますか？

「脚本家たちの多様性のおかげだと思う。年齢、人種、経済状況なんかが異なる女性たちが集まって書いているの。それぞれの登場人物は個性的だけど、愛や性、幸せ、悲しみといった普遍的なテーマを短い時間で的確に描いてくれる。だから肌の色や年齢を問わずに共感できるのね」

――シーズン3の見どころを教えてください。

「自分のシーンじゃないんだけど、シャーロットやキャリー、ミランダのシーンには、視聴者の一人として心を打たれたわ。あと、シーマが大人として自分のために選択をする場面。不安や恐怖を抱えながらも、自分の幸せを考える姿は感動的だった」

『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3はU-NEXTにて新たなエピソードが毎週金曜日10：00に到着する。シーズン1～2は独占配信中。

（海外ドラマNAVI）