『24』脚本家、ヒューゴー賞受賞のSF小説「The Fifth Season」のドラマ企画を始動

SF/ファンタジーの分野で権威のあるヒューゴー賞(長編小説部門)をアフリカ系アメリカ人として初めて受賞したN・K・ジェミシン作の小説「The Fifth Season」が、米TNTでドラマシリーズになる企画が動いていることを、米Deadlineが報じた。

「The Fifth Season」は、文明を破壊する規模の大地震が周期的に発生する世界が舞台で、大地震をコントロールする力を持つ3人の女性の物語が描かれる。三部作の第1部として2016年にヒューゴー賞を受賞し、今年には第2部「The Obelisk Gate」も同賞を獲得と、2年連続受賞を果たした。また、第3部「The Stone Sky」がアメリカで今月半ばに刊行されたばかり。日本では、同作家によるローカス賞受賞作「空の都の神々は」と、続編「世界樹の影の都」が早川書房から刊行されている。

報道によると、ドラマ企画は初期段階にあり、脚本家・プロデューサーのリー・デイナ・ジャクソン(『24:レガシー』『スリーピー・ホロウ』)が脚本を担当する。小説の映像化企画をジャクソンが制作会社インペラティブ・エンターテインメントに持ち込み、同小説がヒューゴー賞にノミネートされる以前に、映像化の権利獲得に至ったとのこと。人気・注目の小説が次々と映像化される米ドラマ界で、新たな話題を呼びそうな企画だ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『24:レガシー』
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