ディズニー・ヴィランズの子どもたちが主人公となって活躍する大ヒットシリーズの続編、ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『ディセンダント2』が、いよいよ10月21日(土)19:30~21:30にディズニー・チャンネルにて放送される。それに先駆けて来日したマル役のダヴ・キャメロンとイヴィ役のソフィア・カーソンを直撃! 最後のシーンの撮影秘話や、自身の役について詳しく語ってもらった。
――撮影で特に楽しかったことや大変だったことは何でしたか?
ダヴ:一番楽しかったのは、いつもそうなんだけどリハーサルの時ね。大変だったのは、マルと『リトル・マーメイド』のアースラの娘ウーマが対決するシーン曲「イッツ・ゴーイング・ダウン」のところ。歌、ダンス、演技が全て入っていたし、ヒールが5インチ(約13センチ)くらいあるブーツを履いていたから。
ソフィア:最後に皆で踊る「ユー・アンド・ミー」が楽しかったわ。リハーサルの日はケニー・オルテガ監督から「水着を持ってきて」って言われていて、踊りながら床に溜める水の量をどのくらいにすればいいか試したのよ。皆でずぶ濡れになってダンスして、あんなに解放感を味わったのは初めてだったわ。
――前作と比べ、衣装がかなり変化していますね。
ダヴ:今回、私はウィッグを6つも使ったんだけど、それぞれがマルの心境をしっかり表しているのよ。例えば、オラドン王国にいる時もブロンドの髪に紫色の部分が残っているけど、それはマルが完全には王国に馴染めていない、悪の部分がちょっと残っているっていう印なの。
その後のロスト島では、根本から毛先まで全部紫に戻して、マルらしさが出ているわね。冒頭曲の「悪の力を呼び覚ませ」でのワイルドな紫の髪色は、裸足でロスト島を駆け回ってた頃の彼女を表現しているのよ。
ソフィア:イヴィの衣装やウィッグも彼女らしさを表しているわね。衣装を身に着けると、イヴィになりきれるの。監督は特に衣装にこだわっていて、彼女がオラドン王国に馴染んでいる時は、ダイアナ妃やモナコ公国王妃のグレース・ケリーを意識したような部分があるの。髪型もスウィートでフェミニンな感じが出ていたわ。それに比べて、ロスト島に戻った時はストレートだった髪がウェーブがかって、以前の彼女らしさが戻ってきているわね。
――ご自身の役が前作と比べて成長したな、と思う点は?
ダヴ:マルは今回、とても悩んで迷ってるの。オラドン王国では自分らしさが出せないし、かといってロスト島に戻ってみても、自分が変わってきたことを感じてしまう。そこで、新しい自分を探し始めるの。
それは、バランスの取れた人間的な部分で、それこそが成長じゃないかと思うわ。それを見つけられたことこそ、マルが成熟した証ね。重要なことは、自分の脆さを出してもいいっていうのを学んでいくことだと思うわ。
ソフィア:イヴィはティーンエイジャーとして家を出て、親から離れ、自分の出身地とかけ離れた全然違うところに住んでいる。イヴィ自体はとても幸せなのよ。新しい環境に慣れて、ファッションデザイナーとしても活躍しているし、ガールズパワーを発揮しているの。
でも、窓の外に見えるロスト島を目にした時に、過去を振り返って恥じている自分がいる。だけど、親友がロスト島に戻ってしまった時には、イヴィの中にある愛を発揮して助けに行くの。その時に二人は、自分の親や出身を恥じる必要はない、それも自分らしさなんだと認識して、自分の髪の毛が青色でも紫色でも周りの人々は受け入れてくれることを学ぶのよ。
――それでは、ご自身が女優として成長を感じた部分を教えてください。
ダヴ:私は小さい頃からステージ上、スクリーン上で自分の弱さや脆さを見せることは安全だと感じていて、現実よりも感情が出しやすかった。でも、このシリーズでハリウッドの仲間入りをして注目されるようになった時、すごく自意識が生まれてきてしまったの。
ハイテンションな時とシャイな時とで自分が大きく揺れて、どう成長していくべきか一時悩んだわ。でも、悩んだことによって女優としても成長できたと思うの。何より、観客は私でなくて、役の中にいる彼ら自身を見に来ていることが分かったことが、一番大きかったわね。
ソフィア:私にとっては『ディセンダント』が初めての映画で、全く経験がない中で恐れを感じていたの。だけど、オルテガ監督やキャストのおかげで色々なことを学び、成長できた。その後、2作目を撮影するまでの間に4本もの映画に出て、経験を積んでもう一度イヴィに挑戦した時、マルとイヴィが成長するというストーリーも相まって、自分の女優の成長とも重なったわ。傷つきやすさや脆さを出すことも大事だということを学んだの。
――『ディセンダント2』は、本国アメリカでは放送初日に視聴者数1300万人を記録しましたが、ヒットの理由は一体何だと思われますか?
ダヴ:私が思うに、女の子はこれまでは"プリンセスになりたい"っていう願望があったの。雲の上を見て憧れている状態ね。でも、ディズニーはそこで革命を起こして、上を見なくても横を見ればいいと教えて、"自分でもなれるキャラクター"を生み出したの。今までとは違って、単なる憧れや高嶺の花じゃない、手が届くようなキャラクターよ。
今までは善人たちしか描かれてこなかったから、物事の片側しか見れていなかったの。でも、こうしてヴィランズを描くことによって物事の両側、より人間的なものが見れるようになったんだと思うわ。
ソフィア:さっきダヴが言ったことに通じるんだけど、あっと驚くようなマジックやおとぎ話よりも、誰もが共感できる部分やキャラクターが必ず見つかるからだと思うわ。
『ディセンダント2』は10月21日(土)19:30~21:30よりディズニー・チャンネルにて日本初放送。DVD&デジタルは11月22日(水)にウォルト・ディズニー・ジャパンより発売となる。
Photo:
ダヴ・キャメロン&ソフィア・カーソン
『ディセンダント2』
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