クリスマスにちなんだ人気映画といえば『ホーム・アローン』や『ラブ・アクチュアリー』だが、1984年に公開された『グレムリン』も定番の1作。人気の理由の一つでもある主人公ビリーの可愛いペット"ギズモ"だが、実はスピルバーグがいなければ、ギズモの設定が大きく変わっていたかもしれなかったようだ。英Digital Spyが報じている。
『グレムリン』とは、謎の生き物であるモグワイを飼うための約束を、主人公ビリー(ザック・ギャリガン)が破ったことにより生まれた怪物のグレムリン達と、グレムリンによって大混乱に陥る町の姿を描いたSFパニックコメディ。ギズモはクリスマスプレゼントとしてビリーに贈られたモグワイの名前だ。この作品に、名匠スティーヴン・スピルバーグは製作総指揮として携わっていたが、彼のある発言によってギズモの性格が大きく変わったのだとか。
米Entertainment Weeklyによれば、当初の設定ではギズモも他のモグワイと同様に凶暴なモンスターになる予定だった。しかし、ギズモが登場する場面を一通り試写した後、スピルバーグは「ギズモらしさを奪うべきではない。彼は常に登場させ、映画全体を通して主人公の友達にするべきなんだ」と発言。こうして、私たちの知るギズモが誕生したのだそう。
とはいえ、ギズモはもともと他のモグワイ同じようにグレムリンへと変貌するはずだったため、このような大幅な変更があった後、ギズモをどのような性格にして、どうやって映画全体に登場させるのか、監督を務めたジョー・ダンテ(『HAWAII FIVE-0』)は相当頭を悩ませていたようだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『グレムリン』(C)Allstar/amanaimages