世界中で社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなったドラマ『ブレイキング・バッド』が、なんと密かに映画化製作に向けて動き出していることがわかった。米Screenrantが報じている。
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米ニューメキシコ州のアルバカーキ・ジャーナルが報じたところによると、ニューメキシコ・フィルム・オフィスは、11月中旬から来年2月にかけて、同州アルバカーキ、別名デューク市にて"グリーンブリア"と呼ばれるプロダクションの撮影が予定されていると言及。同オフィスは、このプロダクションが『ブレイキング・バッド』の映画版なのかどうか、否定も肯定もしていない。だが情報筋によると、このプロダクションの作品は『ブレイキング・バッド』の映画版の可能性が高く、ストーリーとしては誘拐された人間が自由へと脱走していく物語だという。
「"グリーンブリア"とソニー・スタジオをニューメキシコ州にお迎えできてとても嬉しく思っております。何年もの間、我々はニューメキシコを映画やTVのロケ地として使用していただけるよう、誘致に力を入れてきました。そしてやっと、この地が映像業界である程度の地位を築いてきたことを実感しております」と述べたのは、ニューメキシコ州フィルム・オフィス・ディレクターのニック・マニアティス。
同オフィスによると、このプロダクションでは300人のニューメキシコ州のローカルスタッフと、16名のローカル出身俳優、そして450名のローカルのエキストラが参加するという。
このプロジェクトは、『ブレイキング・バッド』そしてそのスピンオフである『ベター・コール・ソウル』のクリエイターであるヴィンス・ギリガンが、7月にソニー・ピクチャーズ・テレビジョンと3年間の契約を結んでから最初の作品となるという。両作とも、ソニーの製作によるもので、ギリガンとの契約を凍結したことで、ソニーは彼の作品を専属で所有することができる。
また『ブレイキング・バッド』も『ベター・コール・ソウル』も撮影場所は、ニューメキシコ州のアルバカーキだ。この新作のキャスト出演情報などは明らかになっていないが、「自由を求め逃げる人物の話」という観点で考えると、逃げ去ったジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)のストーリーとも取れる。ちなみにジェシーは、まだスピンオフの『ベター・コール・ソウル』に姿を見せていない。
『ブレイキング・バッド』が初回放送されたから、今年で10周年を迎えたこともあり、映画化の話も進んでいるのではと言われている。非常に気になる映画版の情報は入り次第、随時お届けしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブレイキング・バッド』
(c)Frank Ockenfels 3/AMC