打ち切り決定『ゾーイの超イケてるプレイリスト』ジェーン・レヴィ、放送局に対する思いを明かす

米NBCのミュージカルコメディ『ゾーイの超イケてるプレイリスト』がシーズン2で打ち切りになることは先日お伝えしたばかり。その決定に関して、主人公ゾーイを演じるジェーン・レヴィが正直な思いを明かした。米TV Lineが報じている。

米VanityFairとのインタビューで、ジェーンは、本作のような心温まる作品よりも他の作品を優先したNBCを非難した。

「ごめんなさい、ですがこれだけは言わせてください。NBCの新ラインナップを見ると、犯罪や銃のドラマはたくさん見れるのにねと思ってしまいます。私たちの作品は愛をテーマにしています。それを放送しないというのは、本当に残念なことです。間違った行動だと思います」

本作は、ある日突然、他人の心の内を聞くことができる能力を持ったヒロイン、ゾーイを主人公に描くミュージカルコメディ。本国アメリカにてシーズン2の放送が終わったが、先週NBCはキャンセルを発表。そして同社の動画配信サービスPeacockが全8話となるファイナルシーズンの製作を交渉していたがそれも実現することはなかった。

もし、これで本当に終わりならどう思うかと尋ねられたジェーンは、「感謝の気持ちでいっぱいです。この作品でやりたかったことは全てやったと思っています。もしこのまま終わってしまっても、後悔はしていません。私は全力を尽くしましたし、他のみんなもそうでした」と語った。

また、本作の振付師のマンディ・ムーアは、多くの人と同様にこの決定を残念に思ったという。「カメラの前でのダンスがどのようなものにできるか、まだそのわずかな部分しかお見せできていないと思います。ですので、また次のチャンスがあることを願っています」と述べた。

本作は、ジェーンの頭に浮かぶポップソングを通じて人々の内なる悩みを感じて解決していくという内容だが、組織的な人種差別、産後のうつ病、オフィス内での力関係などの差し迫ったテーマに取り組んだシーズン2が高い評価を受けていた。エミー賞を3度受賞しているムーアはこれまで、インシンク、ジェニファー・ロペス、ケイティ・ペリーなどの曲で本作を盛り上げただけでなく、今年は監督デビューも果たした。

本作のシーズン2では、「パンデミックの中で撮影したため、いくつかの制限がありました。もっと多くの場所で撮影したかったのですが、ルールがあったので、ステージ上で撮影が多くなりました。でも、とても良かったのは、番組内でレストラン「MaxiMo」がオープンしたことです。私はあの空間が大好きで、とても美しい仕事場でした」と話していた。(海外ドラマNAVI)

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ジェーン・レヴィ©NYKC