『スター・トレック:ディスカバリー』保留中のスピンオフについてプロデューサーが言及

米Paramount+(旧CBS All Access)の人気SFアクションドラマ『スター・トレック:ディスカバリー』のキャラクターを主人公にした、保留中のスピンオフについてプロデューサーが語った。米Comicbook.comが伝えている。

2019年上旬に企画が浮上していながら、一行に前進している様子がないスピンオフドラマ『Section 31(原題)』。同作は『ディスカバリー』に登場したフィリッパ・ジョージャウを主人公に、秘密組織セクション31における彼女の活躍が描かれると紹介されていた。

もともと、『ディスカバリー』シーズン3の撮影が終了したら、ただちに脚本家チームが『Section 31』のパイロット版に取り掛かる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で計画が変更に。

『Section 31』について、シリーズでクリエイターを務めるアレックス・カーツマンは、「実際のところ、『Section 31』の脚本がいくつかあるんだ。率直に言って、新型コロナウイルスが番組の計画をすべて変えてしまったんだよ。製作チームには非常に細かく決められたスケジュールがあったんだが、新型コロナウイルスのせいで完全にダメになったんだ。『ディスカバリー』シーズン4でさえ、当初の計画よりも何カ月も遅れて始まった。『スター・トレック:ピカード』もね。すべてが遅れたんだ...。だけど、今は『Section 31』は順調に進んでいて、スピンオフについてすごく楽観的だよ」と、頓挫せず現在も進行中であることを明言した。

一方で、どのように『Section 31』に取り組むべきか悩んでいるとも、カーツマンは語っている。

「それで大きな問題は、いかに自然な形で物語を伝えるか?という点なんだ。最初から設定された関係性を清算する形で描くのか? 『ディスカバリー』のパイロット版でマイケルとジャージョウが砂漠を歩いていたが、二人が登場した最後のエピソードでは、パイロット版のビジュアル的な対比として彼女たちは雪の中を歩いている。シリーズの冒頭から彼らが持っていた全体的な関係性の弧がある。またジャージョウはテラン帝国皇帝として、自分が下した選択の結果に正直に向き合っていない。そして、彼女がディスカバリーの乗組員と親しくなるほど――彼女は認めたくないが非常に絆が強くなり、ジャージョウはそういった選択を考慮せざるを得なくなるんだ。(フィリッパ役の)ミシェル(・ヨー)を『Section 31』の主役にするとわかっていたから、製作チームはシーズン1のパイロット版から設定したストーリーの伏線をまとめる、相応しい別れを彼女に与える必要があったんだよ」

『Section 31』の主演を務めるミシェルは最近、Netflixのファンタジー・アクションドラマ『ウィッチャー』のスピンオフとなる前日譚ドラマ『The Witcher: Blood Origin(原題)』に出演することが報じられる他、映画『アバター』シリーズの第2~5弾やマーベル映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』に出演予定で多忙を極めているため、どのように『Section 31』とスケジュールを合わせるかが問題となりそうだ。

『Section 31』について新情報が入り次第、お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

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