スティーヴン・ユァン、『ウォーキング・デッド』降板後は自分を見つめ直す

ゾンビが蔓延る世紀末的な世界を描く大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』でグレンを演じてブレイクしたスティーヴン・ユァンが、シリーズ降板後は自分を見つめ直すことに専念したという。英Digital Spyが報じている。

9月10(金)から18日(土)まで開催されたトロント映画祭で、最新作となる『The Humans(原題)』を宣伝するためにオンラインでのトークイベントに参加したスティーヴンが、『ウォーキング・デッド』に出演していた当時を振り返った。

「僕は大学を卒業した後の7年間、『ウォーキング・デッド』で信じられないような旅を体験した。その経験がどれほど自分の現実とアイデンティティに染みついていたのか、僕は気づいていなかったんだ。シリーズを降板したとき、僕は自分が何者であるかを理解するのに少し時間がかかった。特に今は自分が支えなくちゃいけない家族のためにも、もう少し堅実にどっしりと構える必要があるからね」と、番組の卒業後は自分を見つめ直すことに専念していたという。

そして、スティーヴンはシリーズを降板した後に出演した、韓国とアメリカの合作映画『Okja/オクジャ』(2017年)と、コメディ映画『ホワイト・ボイス』(2018年)についても述べている。「この二つの機会が訪れて僕は飛びついた。自分を一つの箱に閉じ込めたくないと感じたから。『ウォーキング・デッド』の後には、TV番組の主役を任された素晴らしいプロジェクトもあったけど、あらすじを読んでみると、どういうわけかグレンに似ているように感じたんだ。僕は一カ所に長く留まるのは好きじゃないからね」と、あえてグレンとは違うタイプの役に挑んだと説明していた。

その方向転換が功を奏したのか、スティーヴンはアメリカンドリームを信じて韓国から移住した家族を描く感動の映画『ミナリ』(2020年)で、アカデミー賞主演男優賞に初ノミネートを果たす。

そして、スティーヴンがトロント映画祭で宣伝していた『The Humans』は、ニューヨークのチャイナタウンにあるアパートで感謝祭を祝う家族を描く、トニー賞を受賞した同名戯曲の映画化。本作でスティーヴンは、リチャード・ジェンキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)、ビーニー・フェルドスタイン(『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』)、エイミー・シューマー(『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』)らと共演している。

なお『ウォーキング・デッド』は、現在ファイナルシーズンが米AMCにて放送中。日本では10月27日(水)よりディズニープラスのスターにて独占配信開始。(海外ドラマNAVI)

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『ウォーキング・デッド』©Gene Page/AMC