『デクスター』結末が違っていたら続編はなかった、クリエイターが物議を醸したエンディングとリバイバル版について語る

2006年より8シーズンにわたり米Showtimeで放送されたサイコ・サスペンスドラマ『デクスター ~警察官は殺人鬼』。その物議を醸したエンディングとリバイバルとなる続編『Dexter: New Blood(原題)』について、クリエイターが語っている。

オリジナル版でシーズン1~4まで脚本・製作総指揮を兼任し、続編でクリエイターを務めるクライド・フィリップスが賛否両論となったオリジナル版のエンディングなどについて米Entertainment Weeklyのインタビューで答えている。

――オリジナル版のファイナルシーズンについて、どう思いましたか?

番組は軌道から外れてしまった。番組もキャラクターにも制限はなかった。私は関与していなかったから、ファイナルシーズンについて批判することはできない。製作総指揮と放送局の間で起こった、多くの要素が影響したんじゃないかなと思うけど、利害関係がある視聴者としては、番組が迷走したと思った。最終話を観ながら、テレビに向かって叫んでいる人たちの動画があるぐらいだからね。

――シリーズの結末が違っていたら、『Dexter: New Blood』はなかったのでしょうか?

そうだね。最終話でデクスターが死んでいたら、私たちはここにいないだろう。

――あなたなら、デクスターを殺したのでしょうか?

私の個人的な結末では、自分が犯した犯罪のためにデクスターが処刑されるはずだった。 彼が処刑台に横たわって、窓の外には彼が殺したすべての人々がいるんだ。それが、私の頭にあったラストだった。そのエンディングのアイデアを誰にも話さなかったけどね。

――それでは、続編はやり直しになるのですか?

やり直しとは呼ばないね。私たちは続編をリバイバルと呼んでいて、『デクスター』のシーズン9として製作したわけじゃない。ほぼ10年が経過しているし、続編はニューヨーク州北部にあるアイアンレイクという架空の町が舞台になる。実際に、マサチューセッツ州西部にあるシェルバーン・フォールズで撮影をして、変わらないデクスターを見せることが重要だった。シーズン8のラストから再開するだけじゃないし、続編の立ち位置を把握している。私たちは最初から天気をチェックし続けて、今年の1月末から凍った湖での撮影を開始したんだ。

――デクスターと、ジャック・アルコット演じる息子ハリソンの間で何が起こると期待できますか?

ハリソンは父親に見捨てられたと思っていて、その痛みを毎日感じている。それは親子にとって大きく長く、渡るには困難な橋だ。デクスターは親になる方法を本当に知らないし、そして息子は父親が自分の元を去ったことによって酷く傷つけられたんだ。

主人公デクスター役のマイケル・C・ホールの他、義理の妹デボラ役のジェニファー・カーペンターらもカムバックする『Dexter: New Blood』は、Showtimeにて11月7日(日)より放送開始されたばかり。(海外ドラマNAVI)

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『Dexter: New Blood』公式Twitterより(@SHO_Dexter)