『SATC』クリス・ノース、性的暴行告発後に出演ドラマから降板

『セックス・アンド・ザ・シティ』の続編ドラマ『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』で再び注目を集めているクリス・ノースが、二人の女性から性的暴行を告発された件を受け、ついに出演ドラマから降板したことが明らかとなった。米Varietyが報じている。

米HBO Maxにて、12月9日(木)より配信スタートした続編シリーズにミスター・ビッグ役でカムバックしたクリス。その物語の展開でも注目を集めている彼が、現在40歳のゾーイ(仮名)、31歳のリリー(仮名)という二人の女性から性的暴行で告発されている。米The Hollywood Reporterに訴えた二人はお互いに面識がなく、それぞれ2004年にロサンゼルス、2015年にニューヨークでクリスから性的暴行を受けたと主張しているとのこと。

その報道後にクリスはHollywood Reporterに声明を送り、「数年前、はたまた数十年も前に会った方からの私に関する告発は断固として誤りです。こうした話は30年前だったとしても30日前だったとしても、いつでもあり得ました。(もちろんいつだってあり得ませんが)その一線を私は超えていません。出会いは同意の上です。こうした話が出てきたタイミングに疑問を抱かずにはいられません。なぜ今、この話を持ち上げるのか明確な理由は私にはわかりませんが、一つはっきりと言えることは、この女性たちを暴行してなどいないということです」と述べ、告発に対して真っ向から否定していた。

しかし、その釈明後、クリスがシーズン1からキャストとして参加している米CBSのアクションドラマ『イコライザー』から降板したことが明らかに。同作は現在、シーズン2が放送中だが、クリスはすでに撮影済みでオンエアを控えている1話分のエピソードには登場するが、もはやシリーズのキャストではないとのこと。この件に関して、現時点では製作側のCBSとユニバーサルTVからコメントはない。

『イコライザー』は、デンゼル・ワシントンが主演した同名映画のドラマ版となり、主人公を男性から女性へ変更してリブート。ラッパー・俳優として活躍するクイーン・ラティファを主演に迎え、クリスは元CIAのウィリアム・ビショップ役でシリーズ第1話からレギュラー出演していた。

また、今回の報道を受け、『And Just Like That...』でミスター・ビッグが使用していたエクササイズバイクの会社Pelotonは、彼が映っているパロディ広告を削除。また、米企業Entertainment Arts Research Inc.が、クリスがオーナーを務めるテキーラ・ブランド「Ambhar」を買収する計画も前進していないという。この買収取引は約1200万ドル(約13億6000万円)の価値があり、今年8月に合意に達した契約は先週に完了する予定だったとも報じられている。さらに、クリスのマネージメントを行っているエージェンシーA3 Artists Agencyは彼を解雇したことを発表していた。

『イコライザー』字幕版は、9月1日(木)23:00よりAXNにて放送スタート。二カ国語版は、9月5日(月)23:00よりAXNにて放送スタート。

(海外ドラマNAVI)

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クリス・ノース © FAM020/FAMOUS