ジェーン・オースティンの名作小説を映像化した「高慢と偏見」。1995年のBBCミニシリーズでダーシー役を演じたコリン・ファースと、2005年の映画版『プライドと偏見』で同役を演じたマシュー・マクファディンを、米Peopleが比較して論じているので紹介したい。
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圧倒的な存在感、スターダムを駆け上がったコリン・ファース
「高慢と偏見」は、今もなお多くのファンを惹きつけ続けている古典的名作。物語は、良家の娘で聡明かつ気丈なエリザベス・ベネットと、裕福だが高慢な青年ダーシーが誤解と偏見を乗り越えて愛にたどり着くまでを描く。
この作品をめぐって、長年ファンの間で繰り返されてきた論争がある。1995年のBBCミニシリーズと2005年の映画版、どちらが優れているか、そして、ダーシー役としてより印象的なのはコリンか、それともマシューか?という点だ。
今年はBBC版が放送30周年、映画版が公開20周年という節目の年にあたる。改めて両者を比較し、共通点と違いを見つめ直すには絶好のタイミングと言えるだろう。
コリンが演じたダーシーは、長尺で物語を描けるミニシリーズならではの恩恵を受け、観る者の記憶に深く刻まれた。ジェニファー・イーリー演じるエリザベスとの相性も抜群で、最初の求婚で拒絶された後、次第に心を開いていく過程の説得力は見事で、この演技は彼をスターダムへ押し上げた。ちなみに、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズでコリンが演じたマーク・ダーシーは、『高慢と偏見』のダーシーがモデルになっている。
繊細さと不器用さが光る、マシュー・マクファディンの新解釈
一方、マシューのダーシーも決して劣らない。ジョー・ライト監督による2005年の映画版『プライドと偏見』は、エリザベスの視点が中心となっており、観客は彼女と同じ距離感でダーシーを見ることになる。その結果、コリン版が冷淡で尊大に見えるのに対し、マシュー版は不器用で内向的、緊張に満ちた人物像として描かれている。解釈は異なるが、どちらも知的で感情に訴える魅力を備えている点は同じだ。
もっとも映画版は、「ロマンティックすぎる」「原作から逸脱している」とも批判されがちだ。雨の中での最初の求婚や夜明けの草原での再プロポーズ、結婚前のキスなどは、原作やミニシリーズにはない演出だ。しかし、これは映画という2時間余りのフォーマットに、物語を凝縮するための選択でもあった。対してミニシリーズは、社会的圧力や階級意識といった背景を丁寧に描かれ、喜劇性と痛みをじっくり味わわせる構成になっている。
もっとも、ミニシリーズにも大胆な演出は存在する。濡れたシャツ姿で池から現れるダーシーの場面は、その象徴だ。どちらが正解かを問うこと自体、実は意味がないのかもしれない。翻案とは原作を変化させることに意味があり、私たちは幸運にも二つの優れた解釈を手にしているからだ。
興味深いことに、二人は2021年の『オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―』で共演しており、お互いのダーシー像について語り合っている。コリンは、限られた尺で物語と人物の変化を描き切ったマシューの演技を高く評価した。マシュー自身は、恐怖心から不機嫌な青年のように演じたと語り、ダーシーのよそよそしさが恐れに基づくものだという点で二人の意見は一致している。
そして、「高慢と偏見」に関する議論は、これからも続きそうだ。というのも今夏、Netflixが6話構成の新ミニシリーズの撮影を開始するからだ。ダーシー役には、『窓際のスパイ』のリヴァー役で知られるジャック・ロウデンがキャスティングされている。この新作が、この終わりなき論争に再び火をつけることは間違いないだろう。
『高慢と偏見』と『プライドと偏見』はU-NEXT、Prime Videoなどで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:People



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