米CBSで放送中の人気ドラマ『FBI:特別捜査班』シーズン8の二部構成となった秋フィナーレで、ジェレミー・シストが演じるジュバル・バレンタインが、これまでにない極限状態へと追い込まれた。
(以下、ネタバレを含みます)
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“抑えた怒り”がエピソードの核
その出来事とは、ニューヨーク市内で発生した大規模爆発により、彼の息子タイラーが巻き込まれるという衝撃的な展開だ。
現場に駆けつけたジュバルは、血まみれで意識を失った息子を前に、捜査官としてではなく“父親”として行動することになる。病院で息子の容体が不安定な中、上司イゾベル・カスティーユ(アラナ・デ・ラ・ガーザ)の制止を振り切り、事件の黒幕につながる人物を単独で追い詰める場面も描かれる。
ジェレミーはこの行動について、「彼は自分が誰かを分かっている人物だ。アルコールが彼を別人にしていた過去はあるが、本質的には非常に自己認識の高い人間だ」と語る。一線を越えかけながらも、完全に暴走しきらない“抑えた怒り”が、今回のエピソードの核だったという。
最終的にジュバルは、命の危険にさらされた犯人を救う選択をし、捜査官としての面子を保つ。そして幸いにも、タイラーは一命を取り留め、大学のエッセイに「父はヒーローで、自分もそうなりたい」と綴っていたことが明かされ、希望ある結末で締めくくられた。
さらに、爆発現場の撮影については、「リドリー・スコット作品のセットを思い出した」と振り返る。9.11をニューヨークで経験した彼にとって、瓦礫、灰、煙に包まれた街並みは強烈な感情を呼び起こしたという。「霧の中を走り、人々が灰まみれで逃げ惑い、そして息子を見つける。その瞬間は、演技を超えた感覚だった」
『FBI』シーズン8は、2026年2月23日(月)より後半エピソードが放送再開予定である。



