『ナイロビの蜂』『裏切りのサーカス』『ナイト・マネジャー』などの原作者であるイギリスの作家ジョン・ル・カレ。彼の作品をもとにした英BBCのスパイドラマ『Legacy Of Spies(原題)』の主要キャストが決まった。BBCが伝えている。
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「寒い国から帰ってきたスパイ」×「スパイたちの遺産」
全8話となる本作は、1963年に発表されたル・カレの代表作「寒い国から帰ってきたスパイ」をベースにしつつ、2017年に出版された「スパイたちの遺産」の内容も盛り込むとのこと。冷戦時代の英国、東西ドイツ、チェコスロバキアを舞台に、ジョージ・スマイリーが宿敵であるロシアのスパイ、カーラを追う姿を描く。
ル・カレ本人は2020年に89歳で死去しているため、彼の息子で『誰よりも狙われた男』『リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ』といったル・カレ作品の映像化に関わってきたスティーヴン・コーンウェルが脚本を執筆。製作総指揮には、グレアム・ヨスト(『窓際のスパイ』)、マルテ・グルナート(『誰よりも狙われた男』)、スサンネ・ビア(『ナイト・マネジャー』)なども名を連ねる。

キャストは、今年3月の時点で出演することが報じられていたマシュー・マクファディン(『メディア王 ~華麗なる一族~』)が熟練スパイのジョージ・スマイリー役を演じるほか、チャーリー・ハナム(『モンスター:エド・ゲインの物語』)が英国情報部員のアレック・リーマス役、ダニエル・ブリュール(『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』)が東ドイツのスパイのイェンス・フィルダー役、デヴリム・リングナウ(『皇妃エリザベート』)が“エージェント・チューリップ”ことドリス・クインツ役に扮する。
物語は、新たに作られたベルリンの壁で協力者が東ドイツの歩哨に射殺されるのをアレック・リーマスが見つめる場面から始まる。リーマスにとって、ベルリン駐在の英国高官としての冷戦は終わったのだ。退職もしくは最悪の場合はデスクワークを迫られる彼に、復讐のための特別な機会が提示される。憤懣を抱えて自暴自棄に陥った元スパイを装ったリーマスは、東ドイツ情報局副局長ムントを罠にかけるための囮として仕立てられる。その背後では、すべてを管理官(イギリス秘密情報部の長官)の思惑通りに進めようとするジョージ・スマイリーが控えていた…。
本作の制作を手掛けるThe Ink Factoryの創設者・共同CEOであるサイモン・コーンウェルとスティーヴン・コーンウェルは次のように語る。「このプロジェクトは、父(ジョン・ル・カレ)の生んだキャラクターの中で最も有名で愛されてきた、複雑で卓越したスパイのジョージ・スマイリーを主人公に据え、彼が文化的にも政治的にも現代に繋がる世界を生き抜く姿を描くという点で、これまでで最も野心的で包括的なル・カレ作品の映像化です。マシューが脆さと危険さを併せ持つこの作戦の天才を演じ、チャーリーとデヴリムという素晴らしい才能も加わるのは大きな成果です」
『ナイト・マネジャー』シーズン1はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)にて配信中。(海外ドラマNAVI)
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ジョン・ル・カレ原作「ナイロビの蜂」がドラマ化へ。コロナ後の現代が舞台に
参考元:英BBC







