世界中で社会現象を巻き起こしているNetflixの人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。最終シーズンの配信が始まった今、物語の核心に迫るヴェクナ（ヘンリー）を演じるキャストに、改めて注目が集まっている。ヴェクナ役で一躍時の人となったのがジェイミー・キャンベル・バウアーだ。しかし、彼は決して順風満帆な人生を歩んできたわけではない。37歳のジェイミーは、かつて10年以上にわたってアルコールと薬物の依存症に苦しんでいたという壮絶な過去を包み隠さず告白している。
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ティーンエイジャーの頃に始まった依存症との闘い
ロンドン出身のジェイミーは、2007年のジョニー・デップ主演映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』で若き船乗りアンソニー・ホープ役に抜擢され、一躍名声を手にした。その後も、『トワイライト』シリーズのカイウス役、海外ドラマ『CAMELOT ～禁断の王城～』さらには『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』では若きゲラート・グリンデルバルド役を演じるなど、若手スターとしての地位を確立していく。
こうした目覚ましいキャリアの成功の裏側で、ジェイミーはアルコールと薬物依存症という個人的な闘いを抱えていた。
自分自身と、最も愛する人を傷つけていた
ジェイミーは2022年、SNSへの投稿で自身の経験を詳細に語った。「12年半前、私は現役の依存症だった。自分自身と、私が最も愛する周りの人々を傷つけていた」と告白し、事態は非常に悪化し、最終的には精神衛生上の問題で入院することになったと当時の状況を明かした。
しかし、彼はその過酷な経験を乗り越え、現在は「7年半、クリーンでシラフだ」と胸を張る。ジェイミーは、人生で数多くの間違いを犯してきたと認めつつも、「毎日がまた始めるチャンスだ。過ちを償い、成長するのだ」と、前向きなメッセージを付け加えている。
自殺未遂も乗り越えて
ジェイミーは、同じように苦しむファンに向けて、慰めの言葉を綴った。「“ああ、神様、まただ”と思って目覚めるすべての人に、道はあると約束する。僕は今の自分があることにとても感謝している。シラフでいられることにとても感謝している。存在していることにとても感謝している。覚えておいてほしい、僕たちは皆、未完成の作品なのだ」と、魂のメッセージを送った。
彼はまた、依存症について率直に語るだけでなく、過去に自殺を図ろうとしたことがあるとも認めており、精神衛生を改善するためにセラピーが大きな役割を果たしたことを挙げている。
2020年のインタビューでは「僕は人生で多くのことを経験した。メンタルヘルスや自殺に関することなどだ。自分自身による試みもあれば、多くの友人の死もあった」と語っている。さらに別の媒体では、セラピーと瞑想を利用して精神的に自己改善を図ってきたと述べ、「瞑想は本当に助けになる。呼吸をし、それを乗り越え、内なる強さを見つけることだ。オープンで、コミュニケーションを取り、開かれた対話を持つこと。必要なときには自分自身の時間を確保し、常に与えすぎないようにすること」と、実践的なアドバイスを提供している。
幸いなことに、彼の禁酒開始日は2015年3月10日であり、現在シラフになって10年が経過。ジェイミーの人生は、明るく前向きな状態にあるようだ。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5 VOL 1はNetflixにて独占配信中。VOL 2（第5～7話）は12月26日（金）より配信スタート。（海外ドラマNAVI）
