ダン・フェスパーマンの同名小説に着想を得たシリーズ『Safe Houses(原題)』の制作権をApple TVが獲得。全8話構成となる本シリーズで、『HOMELAND』で知られるギデオン・ラフがショーランナーと製作総指揮を務めることが決定した。Deadlineが報じている。
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スパイ・スリラーのベテランが手掛ける新作ドラマ
『Safe Houses』は、マドリードでCIA高官が殺害された事件を描くスパイ・スリラー。物語は、この事件で告発された逃亡中のエージェント、ソフィア・ヒメネスと、被害者の未亡人であるエリザベス・ウィンスロップ大使を中心に展開する。二人はそれぞれ反対の立場から事件の調査を進め、世界情勢の均衡を揺るがしかねない巨大な陰謀を暴いていく。
ラフはこれまで手がけた主要なプロジェクトのうち三つがスパイ・スリラーで、まさに同ジャンルのベテランと言えるだろう。2010年に製作したイスラエルのシリーズ『プリズナーズ・オブ・ウォー』は2シーズン続いた。このプロジェクトは後に、ハワード・ゴードン、アレックス・ガンサ、そしてラフ自身によって、クレア・デインズ主演でアメリカ向けに『HOMELAND』として開発され大ヒットを記録。ラフは『HOMELAND』でも製作総指揮を務めており、パイロット版を共同執筆したゴードンおよびガンサとともに、エミー賞のドラマシリーズ脚本賞(2012年)を受賞している。
'Homeland's Gideon Raff To Showrun & EP New Apple International Espionage Series 'Safe Houses' https://t.co/4oXLeJzhiL
— Deadline (@DEADLINE) November 4, 2025
さらに、ラフは2019年にNetflixとCanal+で配信された二言語(フランス語、英語)のミニシリーズ『ザ・スパイ -エリ・コーエン-』や政治サスペンス『タイラント -独裁国家-』も制作している。
フェスパーマンの原作小説は2018年にKnopfから出版された。同作は、元記者の彼が世界中で取材した実際の任務に着想を得て書かれた十数冊の著作の一つだ。
『Safe Houses』は、世界的な独立スタジオWiipとApple Studiosの共同制作となる。『ピーキー・ブラインダーズ』のオットー・バサーストがシリーズの前半エピソードの監督を務める予定で、ラフも複数のエピソードの監督を務めるほか、アレクサンドラ・ミルチャン(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)と共に製作総指揮を担当する。
Wiipからはポール・リー(『ホワイトハウス・プラマーズ/米国政治の失墜を招いた男たち』『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実』)とデヴィッド・フリン(『ボドキン』)が参加し製作総指揮を務める。原作者のフェスパーマンはコンサルティング・プロデューサーとして名を連ねる。
『HOMELAND』全8シーズンは、Disney+(ディズニープラス)にて配信中。(海外ドラマNAVI)


