名探偵シャーロック・ホームズの相棒である医師ジョン・ワトソンを主人公に据えた米CBSのドラマシリーズ『Watson(原題)』。その待望のシーズン2に、ついにシャーロックが登場する。
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新たなシャーロック・ホームズ像!演じるは『トレインスポッティング』のあの俳優
『Watson』で誰もが知る名探偵シャーロック・ホームズ役を演じるのは、ロバート・カーライル。『トレインスポッティング』や『28週後…』といった人気映画への出演に加え、ファンタジードラマシリーズ『ワンス・アポン・ア・タイム』では、ゴールド/ルンペルシュティルツキン役で知られるロバート。彼がどのように新しいシャーロック像を作り上げたのか、米TV Guideのインタビューでそのアプローチ方法を詳細に明かした。
これまで数多くの名優たちが“シャーロック・ホームズ”を演じてきた。ロバートは台本を読んだ際、まずその先人たちの姿を思い浮かべたという。
「最初に思い出したのは、おそらく1950年代にイギリスのテレビでこの役を演じていたベイジル・ラスボーンです。当時の彼は、鹿撃ち帽にパイプ、ケープという、まさにヴィクトリア朝のイングランドそのものの姿でした。ですが、考えれば考えるほど、自分がこれから演じようとしているキャラクターとはまったく違うと気づいたのです」とロバートは語る。
その瞬間、「過去のことは忘れてしまおう」という“ひらめき”があったという。「これまでどうだったか、誰が演じたか、彼らが何をしてきたかを考えても意味がない。これはまったく新しい挑戦なのだ」と、過去のイメージにとらわれない役作りに踏み切ったことを明かした。
シャーロックが自らの死を強く意識?物語の鍵を握る「第三幕の挑戦」
ロバートは、今作のシャーロックには、これまでの作品では見られなかった側面がいくつもあると説明する。その最大のポイントは、シャーロックが自らの死を強く意識しているという点だ。
「彼は年齢を重ねています。いつか自分の死が訪れることを自覚しており、その上で何が残るのか、残せるものがあるのかを意識しているのです」と、その背景を説明した。
物語の結末はまだ明らかになっていないが、ロバートはこれまでのエピソードを通して、シャーロックが“世界と対峙している”と感じているという。
「彼は世界の在り方を良くは思っていません。そして、ワトソンに“世界を盗んだのは誰だ?”と問いかけます。彼は、世界をより公平で優しい場所にするためには何ができるか、と自分に問いかけている。それが彼の第三幕の挑戦なのです。これがどうなるのかはまだわかりませんが、きっと壮大なものになるでしょう」と、今後の展開への期待感を煽った。
相棒ワトソンとの「最高のケミストリー」!
ワトソン役を演じるモリス・チェスナットについては、「モリスは本当にすばらしい人です」と、絶賛する。「私を温かく迎え入れてくれて、優しく、思いやりがあり、励ましてくれました。そのおかげで、すぐに自然な関係を築けたと思います。2~3シーン撮った時点で、何かが生まれていました」と、現場でのモリスとの交流を振り返った。
ロバートは続けて「人はそれを“ケミストリー”と呼びますが、正直あの言葉はあまり好きじゃないんです。ただ、ほかに言い表す言葉が見つからなくて、もしその言葉を使うなら、確かに私たちにはケミストリーがあると言えます」と、シャーロックとワトソンさながらの関係を築いていることを明言した。二人の関係は「エピソードを重ねるごとにどんどん深まっている」という。
『Watson』は米CBSにてシーズン2が放送中。(海外ドラマNAVI)




