数カ月間にわたって飛び交っていた噂が、ついに現実のものとなった。Disney+(ディズニープラス)が、BBCとの2シーズンにわたる大型提携、そして今後公開予定のスピンオフ『The War Between The Land and the Sea(原題)』への関与を終え、『ドクター・フー』から撤退する。今後のシーズンや、未就学児向けアニメーションに関する詳細については、追って発表される予定だそうだ。
-

『ドクター・フー』15代ドクターが降板理由、新ドクターについて語る
人気SFドラマ『ドクター・フー』の15代目ドクターを演じたン …
巨額の資金注入も実を結ばず?『ドクター・フー』提携終了の裏側
BBCドラマ部門ディレクターであるリンジー・ソルトは、過去2シーズンと今後のスピンオフにおいて、Disneyが「素晴らしいグローバルパートナー、そして協力者であった」と感謝の意を述べた。
ソルトは続けて、「BBCは『ドクター・フー』に引き続き完全にコミットしており、これは私たちにとって最も愛されているドラマの一つであり続けている。ラッセル・T・デイヴィースが2026年のもう一つの壮大なクリスマススペシャルの脚本執筆に同意してくれたことを嬉しく思う」と、番組への揺るぎない愛着とデイヴィースへの信頼を強調した。ファンに向け、「ドクターはどこにも行かない」と安心感を伝えるメッセージも添えられている。
この提携は当初、2シーズンとスピンオフで構成され、『The War Between the Land and the Sea(原題)』が来年放送されれば合計26エピソードとなる予定であった。Disneyの資金で、1エピソードあたり推定1,000万ポンド(約1,330万ドル)もの製作費が投じられたとされるデイヴィースの新『ドクター・フー』は、近年、多くの大スターと派手なストーリーラインで華々しい復活を遂げていた。
しかし、その豪華さとは裏腹に、BBCが期待したほどの国内視聴率を獲得できず、大西洋の向こう側、Disney+にとっても大きな話題とはなっていなかったようだ。実際、Deadlineが最近分析したシーズン15の公式な7日間視聴者数は、関係者にとって決して楽観視できるものではなかったという。
Disneyが去っても『ドクター・フー』は不滅
BBCはDisneyとの連携があろうとなかろうと番組は進むという姿勢を常に明確にしてきた。
先週には、シリーズの製作総指揮でありデイヴィースの親しい友人でもあるジェーン・トランターが、番組を「私たちが知る限り死んだ」と発言。「無礼な」元『ドクター・フー』の脚本家を厳しく非難した一件がある。Disneyが関与する以前も、『ドクター・フー』はアメリカの共同プロデューサーからの大きな貢献なしに、20年にわたり断続的に放送されてきた歴史を持つ。
デイヴィースが2度目のショーランナーに就任した際に『ドクター・フー』の契約の鍵を握ることになったトランターの制作会社Bad Wolfが、今回のクリスマススペシャルも制作を担当する。そしてBBCスタジオは、引き続き世界中でシリーズを販売し続ける体制だ。
『ドクター・フー』はDisney+(ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Deadline



