アイスランドの伝説的な「ストゥルルンガ・サガ」に着想を得たドラマシリーズ『Fury(原題)』が制作中であることが明らかになった。Deadlineが報じている。
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シェイクスピアと『ゲーム・オブ・スローンズ』を一つにまとめた物語
『Fury』は、アイスランドの歴史の中でも最も激動の時代を舞台にした、権力、政治、血の確執を描く、残忍で緊迫感のある物語になるとのこと。その壮大なスケールと残忍な権力闘争のテーマから、北欧版『ゲーム・オブ・スローンズ』と呼べるような大作となることが期待されている。
ストゥルルンガ・サガは12世紀から13世紀にかけて書かれた、アイスランドの物語と歴史を集めたもので、ストゥルルングス家はアイスランドの強力な氏族として知られる。『Fury』は、家族の裏切り、移り変わる同盟関係、そして暴力的な反乱によって特徴づけられたストゥルルング時代に焦点を当てる。
本作は、『セバーグ~素顔の彼女~』や『ウーナ』を手がけたベネディクト・アンドリューズが監督兼ショーランナーを務め、アイスランドのレイキャビクに拠点を置くスタジオ、トゥルーノース(Truenorth)が制作を担当する。
Benedict Andrews & Truenorth Team For Icelandic Epic 'Fury': “It’s Iceland’s Answer To Shakespeare & 'Game Of Thrones' Rolled Into One" https://t.co/QxqwHFAvEJ
— Deadline (@DEADLINE) October 28, 2025
本作についてトゥルーノースのCEOは、「ストゥルルンガ・サガは、アイスランド版のシェイクスピアと『ゲーム・オブ・スローンズ』を一つにまとめたような物語です。これは世界的な舞台に立つに値する国を代表する叙事詩であり、『Fury』は当社のこれまでのプロジェクトの中で最も野心的なものです。クリエイティブ・スタジオとしてのトゥルーノースの次の章を切り開く作品となります」と述べている。
オーストラリア出身でレイキャビクを拠点とするアンドリュースは、全8話のシリーズで展開する物語についてこう語る。「『Fury』は、家族と国を破滅させる戦争に巻き込まれる二人の兄弟の物語です。荒々しくて、切迫感があり、非常に人間的です。中世アイスランドの煙と雪に包まれたこの作品は、私たちの現代社会の残忍な鏡なのです」
さらに「私はアイスランドのサガが持つ“荒々しい詩情”に惹かれます。その簡潔な言葉づかい、道徳的な曖昧さ、ユーモア、そして突如訪れる優しさに魅力を感じています。本作ではその精神をスクリーンに映し出す作品です」と続けている。
トゥルーノースはこれまで、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』や『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』などの作品でプロダクション・サービスを専門としてきたが、近年はオリジナル作品の製作に移行し、Netflixとアイスランドの最初の共同制作となった『ヴァルハラ連続殺人事件』やSkyShowtimeのドラマ『The Darkness(原題)』などを制作している。
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