『HAWAII FIVE-0』のチン・ホー・ケリー役で知られるダニエル・デイ・キムが主演と製作総指揮を兼任したアクションサスペンス『バタフライ ~追う者と追われる者~』が、今年8月の配信開始からわずか1シーズンで打ち切りとなった。もしシーズン2に更新されていた場合、どのような物語が展開される予定だったのだろうか?
以下、本シリーズのネタバレがありますのでご注意ください。
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娘と再会を果たしたデイヴィッド、シーズン1最終話の衝撃
全6話構成で描かれたシーズン1は、かつて自身が元パートナーのジュノ(パイパー・ペラーボ)と共に設立した悪名高いスパイ組織に、娘のレベッカ(レイナ・ハーデスティ)が勤務していることを知ったダニエル演じるデイヴィッド・チョンが、彼女との再会のために奔走する姿を描く。
シーズン1の物語は一定の区切りを迎えたものの、さらなる展開を示唆する余地も残されており、ファンは続編を期待していた。しかし、その期待は叶わず、我々は物語の続きを想像するしかない状況となった。
シーズン2の主要キャストはどうなるはずだった?
正式なキャスト発表はなかったが、続編が製作されていた場合、主演のダニエルの続投は確実だった。また、娘のレベッカ役レイナ、元パートナーのジュノ役パイパー、オリバー役のルイス・ランドーらも再登場が有力視されていた。
一方、キム・テヒが演じたキャラクターの運命は最終話で明確にされなかったため、彼女が続編に登場したかどうかは不明である。
衝撃のクリフハンガーからシーズン2では何が描かれた?
シーズン2の公式なあらすじは公になっていないものの、シーズン1最終話で描かれた出来事の直後から始まっていたと考えられている。
最終話では、オリバーが母親に対する証言を行ったことで、デイヴィッドとレベッカはジュノと「キャディス」組織を国際犯罪に関与させたことを立証することに成功した。しかし同時に、ウンジュ(キム・テヒ)が突如刺される事件と、レベッカの失踪という衝撃的な展開が描かれ、大きなクリフハンガーを残していた。
ダニエル・デイ・キムが熱望した「国際的なスケール」の展開
番組配信開始前、ダニエルは米TV Insiderのインタビューで「シーズン2があることを願っています」と続編への希望を口にしていた。彼はこの作品の魅力について、「すでに国際的なスケールで展開する物語として描かれている点」を挙げたうえで、次のように語っている。
「世界中どこへでも行くことができます。デイヴィッドとレベッカの行動の性質を考えると、彼らがさまざまな場所を旅したり、どこかに落ち着いたりする姿も描けるでしょう。それがシーズン1の冒頭での狙いでもありました。どうなるかはこれから見ていきましょう」
さらにパイパーは、自らのキャラクターの今後について言及している。
「私のキャラクターとダニエル・デイ・キム演じるキャラクターは、最後のたった一つのシーンでしか出会わない。だからシーズン2があれば、その二人の関係性をもっと掘り下げて見てみたいですね。そもそも物語の発端となったのがこの二人の関係ですし、とても不釣り合いなコンビにも見えるので、その化学反応をぜひ描いてほしいです」
この発言から、シーズン2では、デイヴィッドとジュノの複雑な過去の関係が掘り下げられ、世界を股にかけたスケールでレベッカを捜索する展開が繰り広げられた可能性が高い。ファンの期待が高まっていただけに、今回の打ち切り決定は非常に残念である。
『バタフライ ~追う者と追われる者~』はPrime Videoで独占配信中。(海外ドラマNAVI)