これまで『LOST』のジン・クォン役や、『HAWAII FIVE-0』のチン・ホー・ケリー役など、幅広く活躍してきたダニエル・デイ・キムだが、彼にはまだ挑戦したい役柄があるという。
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念願の韓国撮影!ダニエル・デイ・キム、『バタフライ』で叶えた故郷への想い
『LOST』や『HAWAII FIVE-0』などで人気を博し …
ダニエル・デイ・キムが演じてみたいのは…
8月13日より配信がスタートしたPrime Videoの新シリーズ『バタフライ 〜追う者と追われる者〜』で製作総指揮・主演を務めるダニエルは、米Peopleの最近のインタビューで、新たな挑戦を考えていることを明かした。「ラブストーリーに主演したいんです。ただのボーイ・ミーツ・ガール(少年が少女に出会う物語)。でも、私はは少し年を取ってきたので、マン・ミーツ・ウーマンになるかもしれませんね」
ダニエルのこの願いは、ハリウッドの因習的なアジア系男性の描き方と関わっているという。「アメリカでは伝統的に、私のような見た目の人間はヒロインを得られないんです」と説明。「それが今は変わってきていることを感じて嬉しいです。その壁を私たちのコミュニティだけでなく、私自身も一緒に打ち破れることを心から願っています」
ダニエル自身も、アジア系俳優としての壁を乗り越えてきた。
今年初め、ブロードウェイの舞台『Yellow Face(原題)』での演技が評価され、アジア系俳優として初めてトニー賞演劇主演男優賞にノミネートされた。「私は舞台からキャリアをスタートしました。そして、その頃は今とはまったく違う時代で、表現のあり方も全然違っていました」と、歴史的なトニー賞ノミネートについてコメント。
「主演男優賞にノミネートされたことは夢のようで、文化的に私たちがどこにいるのかを示すとても良い比喩でもあると思います。私たちは大きな進歩を遂げましたが、まだ道のりは残っています……私だけではなく私たち全員が次に取るべき一歩は、アジア系の人が受賞することです」と付け加えた。
功績を残してもなお、ダニエルは自身の歩みを楽しむことを学んでいると続ける。
「僕は常に目の前の仕事―今日の仕事や今目指していること―に集中しています。でも、ときには山を登る途中で休憩して、周りを見渡し、その景色を楽しむのもいいことです」
『バタフライ 〜追う者と追われる者〜』は現在、Amazonプライム・ビデオで配信中。
(海外ドラマNAVI)