『アガサ・クリスティー 殺人は容易だ』NHK総合にて7月27日(日)放送スタート

“ミステリーの女王”ことアガサ・クリスティーによる小説をもとにした『アガサ・クリスティー 殺人は容易だ』が、NHK総合にて7月27日(日)より放送。

被害者の数が最高クラス!村の住民全員が容疑者!?

今年1月にNHK BSプレミアム4Kですでに放送された本作では、聡明な青年が列車である老婦人と知り合ったことから、地方の小さな村でひそかに起きている連続殺人の謎に挑む…。

アガサ・クリスティー 殺人は容易だ

原作は1939年に出版。クリスティーの有名な探偵であるポワロやマープルは登場しないものの、斬新なプロットや挑発的なタイトルもあり、これまでにもドラマや舞台へ生まれ変わってきた。今回のドラマ版は英BBCで2023年に放送された最新の映像化だ。

見どころの一つは、クリスティー作品として屈指の被害者の数。普段のクリスティー作品の被害者は多くても3、4人だが、この作品では物語開始時点ですでに3人の被害者が。その後も続々と増えてゆき、村の住民たちの誰が次の被害者なのか、犯人なのかと目が離せない。

また、クリスティーはミステリーとロマンスを織り交ぜるのが巧みだが、本作でも主人公のルークが知り合うブリジットとの間に恋の予感が。一緒に事件の調査を進めていく二人だが、ブリジットには婚約者がいて…。彼女は信頼できる相手なのか?

なお、今回のドラマ版では主人公の設定が変更に。原作ではイギリスに戻ってくる元警察官だったが、能力を買われてイギリスに赴任してきたナイジェリア出身の青年へと生まれ変わった。さらに時代も原作出版時よりも後の1954年に。ナイジェリアが独立に向かって動き出した頃に移され、戦後の変わりゆく世の中の空気が漂っている。

キャストは、『インダストリー』のデヴィッド・ジョンソン、『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』のモーフィッド・クラーク、『ダウントン・アビー』のペネロピ・ウィルトン、『アガサ・クリスティー ミス・マープル』のトム・ライリー、『THE WRONG MANS/間違えられた男たち』のマシュー・ベイントン、『シェトランド』のダグラス・ヘンシャルとマーク・ボナー、『ミズ・マーベル』のニムラ・ブッチャ、『ホテル・バビロン』のタムジン・アウスウェイト、『ザ・クラウン』のシネイド・マシューズなど。

アガサ・クリスティー 殺人は容易だ

1954年、意欲的で聡明な青年ルーク・フィッツウィリアムは、イギリスの政府職員として働くためにナイジェリアからやってくる。ロンドンに向かう列車の中で出会った年配の女性ラビニアは、地元で連続して起きている事故死は実は殺人だとルークに語る。村では相手にされないので、ロンドン警視庁に通報しに行こうとしていたラビニアだが、ロンドン到着直後、ひき逃げに遭い死亡。ルークは連続殺人の真相を解明するためラビニアの住んでいた村へ向かうのだが…。

『アガサ・クリスティー 殺人は容易だ』(全2話)放送情報

7月27日(日)、8月3日(日)23:00よりNHK総合にて放送

[音声]ステレオ二ヵ国語(主音声:日本語吹替/副音声:英語)
[字幕放送]有り
[NHKプラス]同時、見逃し配信 有り

(海外ドラマNAVI)

Photo:『アガサ・クリスティー 殺人は容易だ』© Agatha Christie Productions Limited MMXXIII/© Mammoth Screen/BBC/MARK MAINZ/© Mammoth Screen/BBC/ANNE BINCKEBANCK