ニュース

『ブロードチャーチ』が3シーズンで終わった理由とは?クリエイターが語る

2025年5月30日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

デヴィッド・テナント主演の英クライム・サスペンス『ブロードチャーチ ~殺意の町~』を3シーズンで終わらせなければならなかった理由を、クリエイターであるクリス・チブナルが明らかにした。

ブロードチャーチ ~殺意の町~
『ブロードチャーチ』クリエイターのミステリー小説がドラマ化

『ブロードチャーチ ~殺意の町~』のクリエイターや『ドクター …

重大犯罪は稀だから…

チブナルは現在、作家としても活動しており、自身のデビュー小説「Death at the White Hart(原題)」を引っ提げて英ヘイ・フェスティバルに登壇。その場で『ブロードチャーチ』を続けなかった理由を明かした。

「『ブロードチャーチ』を続けなかった理由のひとつは、作品がいつの間にか“ニューヨークの刑事ドラマ”や『バーナビー警部』のようになってしまうのを避けたかったからだ」

「つまり、“重大犯罪は稀である”ということを強調する必要があると考えていた。それがキャラクターや警察の心情にどう影響を及ぼすか――そこがとても重要なんだ」

また、新作小説の舞台が『ブロードチャーチ』と同じドーセットである理由を問われた際、「不協和音が面白いのだと思う」と述べたという。

ジャンルを通して「人間性」を描く

さらにチブナルは、「物語の根底にあるのは、結局“人間性”だ」と続けた。

「ジャンルというのは人間性を映すプリズムに過ぎない。描いているのは極限状況に置かれた人々の姿であり、それこそが僕の関心事だった」

チブナルの小説「Death at the White Hart」は、イギリスで今年3月に刊行され、6月にはアメリカでも発売予定。さらに同作のドラマ化も進行中で、英ITVが2025年に撮影を開始し、ITV1にて放送予定だという。

また彼は、アガサ・クリスティ原作「七つの時計」のNetflixドラマ化企画にも携わっている。

なお、かつて『ドクター・フー』のショーランナーを務めたチブナルだが、同作への復帰については「絶対に戻ることはない」と明言している。「自分の時代にはっきりと線を引いた」と語ったその姿勢は、今後も揺らぐことはなさそうだ。

『ブロードチャーチ』シーズン1~3は、シネフィルWOWOW プラスで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブロードチャーチ ~殺意の町~』©︎ Kudos Film & Television Limited 2013

  • この記事を書いた人

海外ドラマNAVI編集部

海外ドラマNAVI編集部です。日本で放送&配信される海外ドラマはもちろん、日本未上陸の最新作からドラマスターの最新情報、製作中のドラマまで幅広い海ドラ情報をお伝えします!

-ニュース
-,