
今や最も長く続く医療ドラマとしてアメリカTV史に名を刻んでいる『グレイズ・アナトミー』。そのシーズン7においてミュージカルエピソードが製作され、物議を醸したのは記憶に新しいが、この決断の背景には、一体どのような思いが込められていたのだろうか? 同作のクリエイターであるションダ・ライムズが、米Entertainment Weeklyに対して赤裸々に語っている。
『グレアナ』でミュージカル?!
『グレイズ・アナトミー』シーズン7第18話「生命のメロディ(Song Beneath the Song)」は、カリー(サラ・ラミレス)とアリゾナ(ジェシカ・キャプショー)が交通事故に遭ってしまい、カリーは重度の頭部外傷を負ってしまう。そんな中、カリーは周囲の人間が歌っている幻覚を見る…という実にシンプルなコンセプトであった。
しかしながら、ションダは同エピソードを製作するにあたり、様々な“戦い”を繰り広げなければならなかったという。
「私たちは『グレアナ』のミュージカルエピソードを作るために戦わなければならなかった。私は永遠にそのことについて苦い思い出を抱き続けると思う。なぜなら、そこまで大事ではなかったし、そんなに難しいことでもなかったから。ドラマの作り方を知っているのに、戦わざるを得なかったという事実は苦い思い出よ」と、周囲には否定派しかいなかった中で、声を大にして意見を通した過去を告白。
生粋のミュージカル好きでもあるションダは、2007年から2008年にかけて起こった脚本家ストライキの影響で仕事を無くしてしまった人々をサポートする目的の慈善コンサートにおいて、俳優たちが魅せたパフォーマンスにインスピレーションを受けたと続ける。
「私はある時こう思ったの。ブロードウェイの最高峰の俳優たちが私の前に列をなしていると。例えばチャンドラ(・ウェイルソン)はブロードウェイに出演して歌っている。当然ながらサラ・ラミレスはトニー賞を受賞している。ケヴィン・マクキッドだって歌えると知っていた。番組には美しい歌声を持つ人々がたくさん出演していたのよ。これは良い道が開けそうだと思ったの」
医療ドラマでミュージカルを製作するというあまりにも大胆なアイデアは、キャストの才能を存分に活かしたいというションダたっての希望だったようである。
結局、ションダはその戦いに勝利した格好となり、2011年3月31日に同エピソードはABCで放映され、多くのミームを生み出した。ファンからはそのエピソードに対して、賛否両論様々な意見が飛び交い、現在でもグレアナファンの間では激しい議論が繰り広げられている。
しかしながら、ションダ自身はお気に入りのエピソードだと公言しており、自身が手掛けたエピソードTop10に入る出来栄えだったと考えているようだ。少なからず、この戦いには戦うだけの価値があったと、自負している。
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Photo:Instagramアカウント@greys_pr_loverより