
イギリスの人気小説家リー・チャイルドのベストセラー小説「ジャック・リーチャー」シリーズをドラマ化した『ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~』。シーズン3の撮影中に意識を失っていた、とリーチャー役で主演するアラン・リッチソンが明かした。
5分間ひたすらボコボコにされる
Amazonの人気シリーズ『ジャック・リーチャー』シーズン3の最終話を撮影中、アランは激しいアクションシーンで意識を失ってしまったことを明かした。
「何度かカメラの位置を確認してから、本番に入った。相手に持ち上げられ、テーブルに叩きつけられたんだが、その衝撃があまりにも強すぎて、まるで地獄の底まで突き落とされたような感覚だった」
「気がついたら、一日半が経過していた。目を覚ましたとき、セットには子どもたちがいた。彼らを心配させたくなかったから“大丈夫だよ”と伝えたが、正直、人生で最悪の数分間だった」と語った。
アランは、このシーンを撮影する直前にチームと激しい議論を交わしていたという。「みんなが、“死ぬぞ、やめろ”と忠告してきたんだ」と振り返る。
「このシーンのコンセプトは、リーチャーが5分間ひたすらボコボコにされることだった。それが楽しくて、“いいね、みんな今これを楽しんでるんだな”と思ったんだ。だから僕は“観客にリアルな戦いを見せたい。リーチャーのために、俺が体を張るんだ”と考えた。だからこそ、カメラをずっと僕の顔にフォーカスしたまま、テーブルに叩きつけられるシーンを撮りたかった」
しかし、スタントチームは猛反対。「マジで死ぬぞ。危険すぎる」と止めに入った。「だからスタントマンを使って、床に設置したカメラで撮影するってことになってたんだけど、僕は“いや、やる”と言ったんだ」
この壮絶なファイトシーンの撮影には、なんと3週間もかかったという。「28分のアクションシーンのうち、この3秒のシーンを撮るのに3週間。これが俺の3週間の人生だった。まあ、最高に楽しかったけど」
アランが命懸けのアクションシーンを演じた『ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~』シーズン1〜3は、プライムビデオで配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:Amazon Original『リーチャー ~正義のアウトロー~』シーズン3© Amazon Content Services LLC