『CSI』ローレンス・フィッシュバーンがシーズン11で降板した理由

『マトリックス』『ジョン・ウィック』シリーズなどで知られるローレンス・フィッシュバーンが『CSI:科学捜査班』をシーズン11で去った理由をScreen Rantが考察している。

 

映画の仕事に力を入れたかった

2000年の放送開始以来、全15シーズンに渡って人気を博した米CBSの犯罪捜査ドラマ『CSI:科学捜査班』。全10シーズン続いた『CSI:マイアミ』や全9シーズン続いた『CSI:ニューヨーク』などのスピンオフ作品も作られ、一大フランチャイズを確立した。

そんな大ヒットシリーズに2008年シーズン9で仲間入りしたローレンス・フィッシュバーン。元医師のレイモンド・ラングストン役で初登場すると、その2話後にはメインキャストに昇格。第1話から作品をリードしてきたメインキャストの一人ギル・グリッソム役ウィリアム・ピーターセンの降板後は後任として作品の主軸を担う。スピンオフとのクロスオーバーにも出演するなどの活躍を見せていたが、2011年シーズン11をもって降板。全60話に渡って演じてきたラングストン役に別れを告げた。

Deadlineによるとローレンスが降板したのは契約期間が満了を迎え、映画の仕事に力を入れたいと考えたからだそう。実際に降板する頃にはすでにスティーヴン・ソダーバーグ監督の映画『コンテイジョン』への出演が決まっており、『CSI:科学捜査班』卒業回の4カ月後には劇場公開を迎えていた。

元々『マトリックス』三部作や『エルム街の悪夢3/惨劇の館』などの大ヒット作に出演して活躍してきた彼にとって再び映画を軸にしたいと考えるのは当然の流れともいえる。実際に『CSI』降板後は『マン・オブ・スティール』や『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』、『アントマン&ワスプ』や『パッセンジャー』などの大作映画に出演。『ジョン・ウィック』シリーズには第2作以降すべてに出演しているほか、クリント・イーストウッド監督の『運び屋』やケイト・ブランシェット主演『バーナデット ママは行方不明』など評価の高い作品にも出演し活躍してきた。『ブラッキッシュ』などシリーズ作品の仕事もあるものの、圧倒的に映画の仕事の本数の方が多い。

そんな彼は新作スリラー映画『アマチュア』が4月11日に公開予定。テロリストに愛する妻を殺害された男の復讐を描く本作には『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』のラミ・マレック、『マーベラス・ミセス・メイゼル』のレイチェル・ブロズナハン、『アウトランダー』のカトリーナ・バルフ、『マインドハンター』のホルト・マッキャラニー、『Marvel パニッシャー』のジョン・バーンサルなど海外ドラマファンに馴染み深いキャストが勢揃い。シリーズで主役を張り、演技力に磨きをかけてきた俳優たちの豪華共演でローレンスがどのような表情を見せるのか楽しみだ。

『CSI:科学捜査班』全15シーズンは、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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