【現地レポ】ベルリン映画祭は本当にファンとの距離が近い?レッドカーペットの熱気を体験!

2025年2月13日(木)から2月23日(日)まで開催中の第75回ベルリン国際映画祭。世界三大映画祭の一つでありながら、ファンとの距離が近いことで知られるこの映画祭に、海外ドラマNAVI編集部スタッフが参加してきた。会場の雰囲気や、オフィシャルグッズの紹介も交えながら、ベルリン映画祭ならではの魅力と『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のレッドカーペットの様子をレポートする。

 

ベルリン国際映画祭とは?

ベルリン国際映画祭(通称ベルリナーレ)は、毎年2月にドイツ・ベルリンで開催される世界三大映画祭(カンヌ・ヴェネツィア・ベルリン)のひとつ。1951年に創設され、現在では世界で最も観客動員数の多い映画祭としても知られている。

カンヌ映画祭は華やかで格式が高いイメージ、ヴェネツィア映画祭は芸術性の高さが特徴で業界向けの色が強いのに対し、ベルリン映画祭は「映画ファンのための映画祭」とも言われるほど、一般観客を重視しているのが特徴。会場周辺にはファンが集まりやすいエリアが多く、オープンな雰囲気が魅力となっている。

また、俳優や監督が積極的にサインや写真撮影に応じることが多く、映画スターと触れ合えるチャンスが多い映画祭として有名。

会場では公式グッズをチェック

ベルリナーレのメイン会場となる「Berlinale Palast」の最寄り駅「ポツダム広場(potsdamer platz)駅」からは、ショッピングモール「The Playce」に直結しているから、ここから会場へ向かおう。入り口からベルリナーレ一色!

「The Playce」内には、ベルリナーレのオフィシャルストアがあるから映画祭の合間にチェックしてみよう。

今年の公式グッズはこんな感じで、Tシャツやパーカー、マグカップなど種類が豊富!

筆者は、赤のトートバッグ(€11.90)を購入。映画祭の期間中はこのトートバッグを持って会場内を移動する人をよく見かける。

モール内で無料の公式パンフレットをゲットして、ベルリナーレのシンボルのクマと記念撮影をするのもおすすめ。

俳優たちからのファンサをもらおう!

ベルリナーレは、映画スターや監督と直接触れ合うチャンスが多く、レッドカーペットやプレミア上映に一般客も参加しやすい点で、「映画ファンとの距離が近い映画祭」と言われている。実際に会場内でスターたちと触れ合える場所を紹介しよう。

まずは、各作品のプレス会見が行われる「グランドハイアット ベルリン」の外。付近のスタッフに話を聞いてみると「さっき◯◯◯がいたよ〜」「次は◯◯◯が来るよ」なんて教えてくれるので、ベルリナーレ定番のファンサ場所と言えるだろう。プレス会見のスケジュールは公式サイトに掲載されているから、推しの俳優や監督が登壇する時間に合わせて待ってみよう。

今回このエリアでは、ティモシー・シャラメやティルダ・スウィントンなどが雪の中でファンと触れ合う姿が目撃されている。

そしてファンサを狙うならレッドカーペットは見逃せない! ベルリン映画祭では、レッドカーペットの周りに一般のファンが集まることができるのが特徴。他の映画祭(カンヌやヴェネツィア)では招待客やプレス向けのエリアが多く、ファンは遠くから見ることしかできない場合もあるが、ベルリンでは柵越しに俳優が直接サインをしたり、写真を撮ったりすることが珍しくないのだ。

レッドカーペットで最前列を取るには?

そんなベルリナーレならではの雰囲気を味わうべく、2月14日(金)に「Berlinale Palast」で開催された『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のレッドカーペットに参戦。整理番号などはなく、先着順で場所を確保することができる。初参加の筆者は、余裕を持って早めに会場に到着していたので最前列をゲット。

この日は『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』プレミア上映の前に、中国映画『Living the Land(英題)』のプレミアが開催されており、中国の人気女優、姚晨(ヤオ・チェン)らも見ることができた。筆者の後ろにいたファンが彼女にサインをもらっていたので、写真を撮らせてもらった。

オープンでアットホームな雰囲気をすでに実感しつつ、隣のファンたちと交流しながら待機。待ち時間の間には、レッドカーペット前の大きいスクリーンでプレス会見の様子をライブ配信してくれる。

そして、いよいよ『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』プレミア上映の時間が近づいてくると、スタッフからミニポスターが配布された。これは全作品で配られるわけではないので、ファン想いで知られるティモシー・シャラメ主演作ならではのサービスと言えるだろう。

プレミア上映の開始直前、ついにティモシーが登場! バレンタインデー当日で全身ピンクに身を包む彼が車から姿を表すとレッドカーペット上からは大歓声が沸き起こった。

ファン一人一人に笑顔で対応していくティモシー。限られた時間ながらレッドカーペットの端から端まで丁寧にファンサしているのが印象的だった。

筆者も無事にサインもゲットすることができてレッドカーペットを大満喫。

ファンサが終了すると、今度はスタッフから一部のファンにプレミア上映のチケットが配布されていた。公式サイトではすでに売り切れていたチケットだから、もらえたファンはラッキー! こんな大サービスを受けられるのもベルリナーレならではなのかもしれない。

『ウォーキング・デッド』などドラマスターたちも

この日以外にも、ベルリナーレ開催中はたくさんのスターたちがレッドカーペットやプレス会見に参加している。

2月15日(土)には、ポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』がプレミア上映され、主演のロバート・パティンソン(『THE BATMAN-ザ・バットマン-』)のほか、『ウォーキング・デッド』『BEEF/ビーフ ~逆上~』などドラマファンにもお馴染みのスティーヴン・ユァンらキャストが登場。

さらに同日、別会場「Zoo Palast 1」で開催されたドラマシリーズ『The Narrow Road to the Deep North(原題)』のレッドカーペットには、主演ジェイコブ・エロルディ(『ユーフォリア/EUPHORIA』)らが登場。ベルリナーレは映画ファンはもちろん、ドラマファンにとっても存分に楽しめるイベントと言える。

第75回ベルリン国際映画祭は、2月23日(日)まで開催中。レッドカーペットやプレス会見の様子は公式Youtubeでライブ配信されているから、気になる作品があればぜひ配信でも楽しんでみよう。

(Sherry)

Photo:海外ドラマNAVI