英国俳優といえば、ドラマや映画だけでなく舞台で活躍する者も少なくない。彼らの演技をいつか生で見たい! と夢見る人も多いのではないだろうか。そこで今回は、先日観劇するために渡英した筆者が、チケット購入から当日の流れまでを解説しよう。
まずはお目当ての演目のチケットを購入しよう!
ロンドンのウエストエンドといえば、ニューヨークのブロードウェイと並ぶ、演劇・ミュージカルの中心地。数多くの作品が毎日上演されている。
ツアー会社によっては、チケット付きのツアーが組まれていることもあるが、たいていはメジャーな作品のみ。自分の見たい演目のツアーがない! というケースもあるだろう。
そんなときは「ATG Tickets」の公式サイトをチェック。TOPページを開くと、「West End Shows」「Musicals」「Concerts」「Stand Up Comedy」…と、大まかなジャンル別にまとめられている。
万が一、自分が見たい作品が見つけられない場合は、サイト内検索を使おう。日本語では検索できないので、英語で入力するのをお忘れなく。
お目当ての演目を見つけたら「Buy Tickets」を選択。購入できる枠がカレンダー形式で表示されるので、見たい日付を選ぼう。
次に、劇場の座席表が現れる。場所によって料金が異なり、良席ほど値段も張るので、要注意! 席を選ぶと料金の確認ページに飛ぶ。ちなみに、作品・劇場によってはドリンクやパンフレット付きのチケットを販売していることもある。
購入前に「Ticket refund protection」のアナウンスがある。これは、何らかの事情で劇場に行けなかった場合のチケット払い戻し権利のことで、チケット料金とは別で料金がかかる。不要であればNoにチェックを入れて購入に進もう。
料金の支払いが完了すると、登録したメールアドレスに電子チケットが届く。以前は現地で紙のチケットを発見する必要があったが、コロナ禍に電子化が進み、今は電子チケットだけで入場できるように!
ちなみに、人気の演目は発売してすぐに売り切れることもあるので要注意。最近では、トム・ホランドが主演する「Romeo & Juliet」が発売開始後2時間で完売し、話題となった(現在は立見席やリセールなどでチケット入手可能)。
チケットが購入できたら、あとはロンドン行きの航空券と宿を用意するだけ! 演目によっては台本を販売していることもあるので、事前に購入して予習しておくのもおすすめ。シェイクスピア作品のように有名な物語なら、邦訳書籍を販売していることもあるので読んでおくといいかも?
いざ観劇!服装のドレスコードはある?
観劇当日、どんな服装を着ればいいか迷ってしまうかもしれない。ウエストエンドの劇場は、基本的にドレスコードはないので安心してほしい。とはいえ流石にTシャツにハーフパンツ、履き古したスニーカーなどは避けたい(が、旅行客らしい人の中には、そういった格好の人がいないわけではない)。
どちらかというと、昼公演(マチネ)はカジュアルめ、夜公演(ソワレ)は綺麗めな服装の人が多い印象だ。せっかくの機会なので、オシャレをしていくといいだろう。
ちなみに、ドレス・サークルやロイヤル・サークルなどランクの高い座席には、きちんとした格好の人が多いので、それに合わせていけば浮く心配がない。
なお、劇場に入る際には手荷物検査が行われる。スムーズに入場するためにも、手荷物はコンパクトにしていくのがおすすめだ。
ステージドアで俳優に会えるかも!?
時間に余裕があるなら、観劇終了後はすぐに帰らず劇場の裏口「ステージドア」へ。いわゆる出待ちのファンが大勢集まっているはずだ。
俳優によっては、裏口から出てきてファンと交流してくれることがある。運が良ければサインをしてくれたり、スマホのカメラでのツーショットに応じてくれたりするのだ!
ステージドアでの出待ちには、観劇のチケットは必要ない。渡英期間中、時間に余裕があるなら、観劇しない日も劇場を訪れるとチャンスがあるかも!?
なお、「Romeo & Juliet」の公演中は、トム・ホランドを一目見ようとした大勢のファンが毎晩劇場を訪れている。トムは毎回顔を出してファンに挨拶しているが、混雑を避けるためか、サインやツーショットといったサービスは行っていない。しかし、トムが去った後にはスタッフがサイン入りのポストカードを配布するという神対応ぶり!
2024年7月現在、ウエストエンドでは「Romeo & Juliet」のほか「ハリー・ポッターと呪いの子(原題:Harry Potter Cursed Child Play)」、『ストレンジャー・シングス』の舞台「Stranger Things: The First Shadow」、「千と千尋の神隠し(英題:Spirited Away)」などが上演中。
この夏、ロンドンを訪れるという人は、ぜひ本場の演劇・ミュージカルを楽しんでみては?
(海外ドラマNAVI)