『シカゴ』シリーズの「映画並み」クロスオーバーで3組のカップルに危機!?

5年ぶりの大型クロスオーバーが間もなく放送予定の『シカゴ』シリーズ。この度、ショーランナーがその内容について触れ、3組のカップルに危機が訪れることを匂わせた。米TV Lineが伝えている。

作品の切れ目を感じない3時間の長編

ヒットメイカーのディック・ウルフが贈る『シカゴ・ファイア』『シカゴ P.D.』『シカゴ・メッド』から成る『シカゴ』シリーズ3作品にとっては実に5年ぶりとなるクロスオーバー。米NBCにて現地時間1月29日(水)20時からの『シカゴ・ファイア』に始まり、21時からの『シカゴ・メッド』、22時からの『シカゴ P.D.』へと続く。

クロスオーバーの幕開けは、50人以上の犠牲者が予想されるオフィスビルでのガス爆発。さらに爆発が起きたビルの下を通る地下鉄では、『シカゴ・ファイア』のステラ・キッドと『シカゴ P.D.』のアダム・ルゼックが、数十人の乗客とともに閉じ込められ、酸素がどんどん失われていく中で様々な危険に直面する様子が描かれる。そして地上では、『シカゴ・メッド』の医師たちが負傷者の治療にあたり、『シカゴ P.D.』チームは友人や同僚を救うため、犯人の追跡に奔走する。

『シカゴ・ファイア』のショーランナーであるアンドレア・ニューマンは、「今回のクロスオーバーは(これまでのものとは)まったく違う。3つのエピソードに感じないの」とコメント。「没入感が凄いから、見続けていると今自分がどのエピソードを見ているのかが分からなくなるはず。だってすべてのキャラクターが、危険に直面している人たちが生きて出られるように助けるという同じ目標のもとで動いているから。今回は本当にこれまでにないほど映画的な仕上がり。まさに映画みたいで、すべてのキャラクターが一堂に会し、没入感のある展開になっているの」

「これまでに手掛けた中でも最も緻密に絡み合った作品だと思う。(『シカゴ P.D.』のエピソードである)3時間目でも、『シカゴ P.D.』のキャラクターがまったく登場せず、『シカゴ・ファイア』のキャラクターだけの場面や、『シカゴ・メッド』のキャラクターだけの場面もある」と話すのは、『シカゴ P.D.』のショーランナーのグウェン・シガン。

5年ぶりの大型クロスオーバーでは特に3組の主要ペアに過酷な試練が訪れるんだとか。「今回のクロスオーバーのテーマは、カップルたちが直面する試練。3組のカップルが爆発によってそれぞれの困難に向き合い、引き裂かれていく様子が描かれる」とニューマン。その3組とは、『シカゴ・ファイア』のケリー・セブライド(テイラー・キニー)とステラ・キッド(ミランダ・レイ・メイヨ)、『シカゴ P.D.』のキム・バージェス(マリーナ・スコーシアーティ)とアダム・ルゼック(パトリック・ジョン・フリューガー)、そして『シカゴ・ファイア』のランディ・“マウチ”・マクホランド(クリスチャン・ストールティ)と『シカゴ P.D.』のトルーディ・プラット(エイミー・モートン)。

「キッドが地下鉄に閉じ込められ、ある時点からセブライドは彼女と連絡を取ることすらできなくなり、互いに信じるしかなくなってしまう。そのため、とても感情的な展開になっている。多くのキャラクターが引き裂かれてしまうんだ」とニューマンは明かす。ルゼックとバージェスに関しても「恐ろしい状況の中で離れ離れになり、彼らの強さの裏に隠れていた脆さが浮き彫りになる。彼らが今まさに経験していることを一緒に乗り越えられないという事実に向き合う中で、二人の間にある微妙な感情の揺らぎが見えてくる」とシガンは説明する。

シガンは続けて、マウチとトルーディのカップルについても言及。「(先日リリースされたプロモ映像で明かされていたように)なぜトルーディが病院に運ばれることになるのかは伏せておくけど、彼女は最初に現場に到着した警官の一人として非常に危険な状況に陥る」と話しており、複雑な展開が待ち受けていることをほのめかした。

クロスオーバーでは意外なキャラクター同士の共演も見どころ。前回のクロスオーバーが行われた2019年以降、それぞれの作品に新たなキャストが加わったことで、これまでにないキャラクターの組み合わせを目にすることができる。ニューマンは今回のクロスオーバーの大きな見どころの一つとして、『シカゴ・ファイア』に新たに登場した消防署長のドム・パスカルと『シカゴ P.D.』の巡査部長ハンク・ボイトの対面を挙げる。「どちらも強くてタフなリーダーで、このクロスオーバーの中で大きな決断を下さなければならない。二人が同じ部屋にいるシーンでは、まるで壁が溶け出しそうなほどの緊迫感がある」と笑いながら語った。

『シカゴ・ファイア』に昨シーズンから参加したため、今回初めてクロスオーバーに参加することになる救命士ライラ・ノヴァク役のジョスリン・フードンは、想像以上に大きな体験だったと告白。「心の準備をするために、過去のクロスオーバーの数々を見たけれど、どんな準備も意味がないくらい圧倒された。本当に凄かった。3つの番組が一堂に会するのが、ただただクールだった。私たちのドラマで描かれる事件はもともと規模が大きいけど、今回の事件のスケールとそれに関わる人数はこれまで経験したことがないレベルだった」

「特殊効果も通常のエピソードの1000倍よ」と興奮気味に話すジョスリン。「こんなに大きな火災を見たのは初めてだったし、大地が裂けるようなシーンもあった。まるで本当に地面が割れたみたいで、どこからが実際の道路で、どこからが特殊効果なのかまったく分からなかった」とクオリティの高さを熱く語っている。

キャスト、スタッフともにシリーズ史上最高のクオリティと絶賛する今回のクロスオーバーがファンをどのように魅了するのか。放送後の反響が楽しみだ。

『シカゴ・ファイア』シーズン1~10、『シカゴ P.D.』シーズン1~9、『シカゴ・メッド』シーズン1~8は、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米TV Line