『ゲーム・オブ・スローンズ』パイセル役俳優がキャラの死を望んだ理由
Photograph by Helen Sloan/courtesy of HBO

社会現象を巻き起こした大ヒットファンタジー大河『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下『GOT』)。世界中で広く支持された人気シリーズだが、多くのキャラクターが命を落とした。グランド・メイスター・パイセル(ジュリアン・グローヴァー)もその一人であり、残酷な結末を迎えた。

 

パイセル役のジュリアン・グローヴァーは、なぜ『GOT』から去ったのか

パイセルは長年にわたりウェスタロスの政治に影響を与えてきた人物で、七王国のメイスターで最高位のグランド・メイスターの称号を持つ。生涯で6人の王に仕え助言をしてきたが、最終的にはサーセイ(レナ・ヘディ)に内通した後、暗殺された。

Instagramアカウント@axel_brannmarkより

『GOT』の世界では、パイセルの死からウェスタロスの新時代が切り開かれる。サーセイとクァイバーン(アントン・レッサー)はパイセルの死を画策し、ラニスター家の権力を固めようとした。パイセルを殺害する際、クァイバーンは次のように語っている。「時には、新しい時代を切り開くために古い時代を終わらせなければならないこともある」と。

そもそも、サーセイは裸で王都を歩かされた際に何もしなかったパイセルを敵視しており、一方のパイセルもパイセルやティリオン(ピーター・ディンクレイジ)、ジェイミー(ニコライ・コスター=ワルどー)に対して差別意識や策略をめぐらせていた。このような過程の中で、サーセイはパイセルを殺すことを厭わなかった。

しかし、実はこのような物語の展開以外でも、パイセルを演じたジュリアン自身が役の死を望んだ。IGNでのインタビューで、ジュリアンは「(シーズン6を)やりたくありませんでした。キャラクターとして完全に見放されていましたから」と当時の心境を吐露。「演じていておもしろくなかった」と感じ、ショーランナーたちにパイセルを殺すよう頼んだのだという。

ヒット作に出演すれば、少なからず自身の役への敬意を期待するはず。特に、パイセルは初期のシーズンで重要な役割を果たしていたが、徐々に影響力を失い、未来を望むこともできない状態であったことを考えれば、ジュリアンがそこから脱することを考えるのも理解できるだろう。

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