七王国が玉座をめぐって陰謀と裏切り、愛と闘いの物語を繰り広げた米HBOの大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。キット・ハリントンが演じたジョン・スノウを主人公にしたスピンオフは頓挫したという話だったが、企画そのものはまだ生きているようだ。HBOのCEOケイシー・ブロイスがまだ制作される可能性は残っているとほのめかす発言をしている。
「多分もう一度試してみるよ」
『ゲーム・オブ・スローンズ』に数多く登場したキャラクターの中でも特に高い人気を誇ったジョン・スノウを主人公にした後日譚ドラマの企画が最初に報じられたのは2022年6月で、原作者のジョージ・R・R・マーティンはキットが同役を続投すると明言。しかし今年4月に頓挫したとキット本人が明かしていた。
キットは「今、この作品の企画は進められていない。議題から外れたよ。理由は、僕たちの誰も、全員がワクワクするような正しいストーリーを見つけることができなかったから。だから、当分の間この作品から離れることになった。もしかしたらいつかまた関わるようになるかもしれないけど、今の時点ではない。棚の中にしまった状態だよ」と発言しており、お蔵入りになってしまったと思われていた。
それから半年あまり経ったこの度、HBOとMaxの新作リリースイベントに出席したブロイスは、キットのかつての発言通り現時点でスピンオフ企画の動きはないことを認めたものの、アイデアそのものがボツになったわけではないという主旨の発言をしており、「多分もう一度試してみるよ」と、再考する可能性があることを明らかに。とはいえ、どんな要素があれば実現可能かといった点には言及しなかった。
現在『ゲーム・オブ・スローンズ』では2本のスピンオフ作品が進行中。今年シーズン2が解禁された『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』と、2025年リリース予定の『A Knight Of The Seven Kingdoms(原題)』だ。ブロイスは「実際問題として、何事もやりすぎたいとは思わない。今はゴーサインが出そうな作品というのは一切ないよ。今はこの2つの作品の掘り下げにできる限り時間を割いている」と発言している。
ジョン・スノウ以外のスターク家のメンバーも『ゲーム・オブ・スローンズ』関連作品に引き続き関わるのかもしれない。ブロイスの先の発言が報じられたのとほぼ同タイミングで、原作者マーティンがブログでジョンの妹アリアを演じたメイジー・ウィリアムズとまた仕事をすると示唆している。マーティンは「メイジー・ウィリアムズと一緒に、ピザとパスタを食べながらある件について話した」とロンドンの旅を振り返り、再タッグをほのめかした。二人が具体的にどんなプロジェクトについて話したのかは不明だ。
原作者のマーティンは『ゲーム・オブ・スローンズ』には製作総指揮として、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』にはクリエイターとして名を連ねる一方、こうしたドラマ版に関して歯に衣着せぬ発言をすることも珍しくない。ブロイスは彼との仕事について「彼は僕にとって、僕たちにとって、とても大切だ」とコメント。「作品を一緒に作るのは、結婚生活を送るようなもの。結婚は時に難しいこともある。特に(『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のクリエイターである)ライアン・J・コンダルが映像化のクリエイティブな決定を下している時にはね。どんな結婚も波乱万丈になる可能性があるように、問題だらけになりうる。もちろんみんなが仲良くやる方がいいよ。でもクリエイティブなプロセスではしょっちゅう壁にぶち当たるものだし、それは想定内のこと」と話しており、難しさはありながらも再タッグを組むことに前向きである姿勢を見せている。
『ゲーム・オブ・スローンズ』全8シーズンはU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline①、Deadline②
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Photo:『ゲーム・オブ・スローンズ』© 2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.