2011年より5シーズンにわたって放送された未来犯罪予知アクションドラマ『パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット』は、シーズン6が計画されていたという。なぜ、シーズン5で打ち切りになってしまったのだろうか?
大ヒットスタートだった『パーソン・オブ・インタレスト』
『パーソン・オブ・インタレスト』は、高度な犯罪予知システムを駆使する天才プログラマーのフィンチと最強の元CIA工作員であるリースが、未来に起こる犯罪を阻止するために活躍する姿を描いたシリーズ。ジョナサン・ノーラン(『ダークナイト』『ウエストワールド』)がショーランナー、J・J・エイブラムス(『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『LOST』)が製作総指揮を務めたことも話題となった。
米Screen Rantによると、米CBSにとって本シリーズは大きなヒット番組となり、シーズン1~3は1000万人を超える視聴者を獲得したという。しかし、シーズン3 以降は視聴者数が800万~1000万人に落ち込んだ。シーズン4の数字は番組の打ち切りに踏み切るほど低くはなかったが、CBSはシーズン5をもって終了する決断を下した。
当時、CBSのCEOだったレス・ムーンヴェスは、具体的に何が起こったかを説明している。CBSは『パーソン・オブ・インタレスト』を放送していたものの、番組の所有権を持っていたのはワーナー・ブラザースだった。よって、広告収入の大部分がワーナー・ブラザースに流れ、結果としてCBSは推定していた利益を得ることができず、番組をキャンセルせざるを得なかったとのこと。もし、CBSが番組の所有権を100%保持していたら、計画されていたというシーズン6を製作し、それ以降も番組を継続できた可能性は高い。
番組の製作スタッフは、シーズン5で終了する可能性を踏まえて物語を締めくくる形で結末を描いたが、出演キャストは番組の打ち切りの可能性が世界に広まる直前まで、その事実を知らなかったという。
フィンチ役を演じたマイケル・エマーソン(『LOST』)は2016年のインタビューで、シーズン4後に行われたCBSの番組プレゼンテーションで、『パーソン・オブ・インタレスト』が前面に出ていなかったため、打ち切りが迫っていることを知ったそうだ。
とはいえ、全13話となったファイナルシーズンには、アクションやキャラクターの対立がふんだんに盛り込まれて撮影が過酷だったことから、番組が終了する実感が湧かなかったと振り返っている。マイケルは、ファイナルシーズンでは撮影ペースが落ちると思っていたため驚いたと述べ、シーズン6を見たかったとの想いも吐露していた。
『パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット』全シーズンは、Hulu、U-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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