シーズン1で打ち切りになったDisney+(ディズニープラス)の『スター・ウォーズ:アコライト』。その本当の理由についてSlashFilmが伝えている。
『スター・ウォーズ:アコライト』打ち切りとなった理由の大きな一つは…
今年6月にDisney+(ディズニープラス)で解禁された『スター・ウォーズ:アコライト』。『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のおよそ100年前を舞台にした本作は全8話をもって終了することが決定した。
ジェダイから遠く離れた惑星でフォースの魔女たちの集団に育てられた一卵性双生児メイとオーシャを主人公にした本作。批評家からは比較的好意的に受け入れられ、批評サイトRotten Tomatoesでは78%の支持を獲得したが、一般の視聴者から寄せられた支持は18パーセントどまりに。一部のファンからは意図的な人種の多様性やクィアキャラクターの存在などを嘆く声が寄せられ、25,000件以上のレビューが寄せられるほど高い注目を集めたが、思うような評価を獲得できない結果になってしまった。
こうした結果が打ち切りの理由だと推測するファンも多かったが、実際には様々な要因があり、Forbesによるとそのうちの一つは巨額の制作費にあるという。
以前、Deadlineは同作の制作費が1億8,000万ドル(約270億円)であると報道。つまり1話あたり約2,250万ドル(約33億7,500万円)かけられていることになるが、TVシリーズとしては異例の額で史上最も高い制作費がかけられた作品の一つに位置付けられる。同じスター・ウォーズドラマの『マンダロリアン』は1話あたり約1,500万ドル(約22億5,000万円)で製作されていることからも、桁外れの予算であることは歴然だ。
一方で、ストリーミングサービスで製作されるシリーズの予算は近年著しく高騰しているという報告も。Disney+の『シークレット・インベージョン』は1話あたり約3,500万ドル、Amazonプライム・ビデオの『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』は1話あたり約5,800万ドル(約87億円)といわれており、業界の変化が数字に見て取れる。
結果、当初の予定していた巨額の予算からさらに大幅超過してしまい、最終的には2億3,000万ドルになったことをDisneyが公表。これは1話あたり2,870万ドルに相当する。これに伴う視聴者数が獲得できていればよかったのだが、放送開始から3週目でニールセンのトップ10から離脱。熱狂的なファンが一定数現れることもなく、近年のスター・ウォーズ関連作品と比べてみても一般視聴者の評価が低い結果になってしまった。
予算が高額になった理由には視覚効果はもちろん、『イカゲーム』のイ・ジョンジェをはじめとする国際的なキャストを集めたことも挙げられる。
製作が決定した当時は新型コロナウイルスのパンデミックの最中で、ストリーミングサービス時代の幕開けともいえる時期。スタジオはこぞってストリーミングコンテンツに投資をはじめ、経営者たちも大物スターを起用した高額なオリジナル番組を制作することに躍起になったが、そこに視聴者に求められているかどうかという視点はほぼなく、結果を伴わないコンテンツが乱立することに。その後ハリウッドをとりまく状況は大きく変化。『スター・ウォーズ:アコライト』はそうした時代の遺産ともいえる。損失を回収する見込みも立たないほど高額になってしまったことが、打ち切りの真の理由の一つといえそうだ。
『スター・ウォーズ』フランチャイズ作品としては、『マンダロリアン』がこれまで3シーズン続いている上に、スピンオフ映画も2026年に解禁されるのをはじめ、『キャシアン・アンドー』や『アソーカ』のシーズン2が進められている。
フランチャイズ最新作となる『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』は12月4日(水)に日米同時配信。(海外ドラマNAVI)
参考元:Slash Film
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Photo:『スター・ウォーズ:アコライト』© 2024 Lucasfilm Ltd.