『BONES ―骨は語る―』がシーズン12で終了した理由

米FOXで放送された大人気犯罪捜査ドラマ『BONES ―骨は語る―』は2005年に放送を開始し、2017年に12シーズンで終了した。なぜ、あのタイミングで人気シリーズの幕を下ろすことになったのか。過去のニュース記事を遡ってご紹介していこう。

『BONES ―骨は語る―』打ち切りを決めたのは…?

米Entertainment Weeklyによると、打ち切りの理由が発表されたのは2017年1月のTCAのプレスツアー。クリエイターのハート・ハンソンは「私たちの決断ではありませんでした」と、ツアーで話した。「これが最後だと伝えられました。私たちが局に電話して『もう終わりにしたい』と伝えたわけではないのです。今年が最後ということに、ひどく動揺したりショックを受けた人はいなかったと思います」

TCAのパネルでは、シーリー・ブース役のデヴィッド・ボレアナズが「さらに2シーズン更新された」とジョークを飛ばす場面もあったが、これにボーンズ役のエミリー・デシャネルは「キャンセルに対抗するのはぶしつけかもしれませんが、でもそうですね、私たちの決断ではありませんでした」とハンソンに同意し、「それでも、私たちはすばらしい経験ができました」とFOXが決めたシリーズの終了を受け入れていた。

実は、『BONES』にはこれまでも何度か終わりの雰囲気が流れたことがあり、FOXでは放送スケジュールが度々変更されてきた(アメリカのTVシリーズでは、複数年続く場合も曜日や時間が固定されることが多い)。「最終回になりそうなシーズンも何度かありましたし、これが最後なのかどうかわからないこともありました」とエミリーは語る。

そのたびに新しい“終わらせ方”が考えられてきたそうだが、今回の最終章は製作総指揮のジョナサン・コリアーとマイケル・ピーターソンのアイデアによるもので、ハンソンは「彼らがこのエンディングを考えました。私は別のエンディングを考えていましたが、彼らの考えたものにとても満足していますし、全面的にサポートします」と納得した終わりであることを主張。さらに、ハンソンは今後シリーズを復活させる可能性について「いつでも可能ですし、ぜひやりたいですね」とコメントしていた。

今は復活に前向きなキャスト二人

一方で、当時デヴィッドとエミリーは続編を考えていない姿勢だったが、最近はその考えにも変化が。デヴィッドは米Colliderのインタビューで「『BONES』は復活させやすい番組だと思う」と回答し、米TV Insiderのインビューではエミリーとの関係について「本当に親しかったし、大切な関係でした。またそれを再現できたら最高ですね」と言及。一方のエミリーも、「私はいつでも扉を開けて待っています。意味を持つかわかりませんが、絶対にないとはいいません」と前向きな姿勢を見せた。

『BONES ―骨は語る―』は10月4日(金)よりAmazon Prime Videoにて全シーズン配信中。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『BONES ―骨は語る―』©2017 Fox and its related entities. All rights reserved.



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