大ヒット西部劇ドラマ『イエローストーン』シーズン5後半エピソードにおけるケヴィン・コスナーの不在は、実は最初から予定されていたようだ。クリエイターを務めるテイラー・シェリダンが以前から立てていた計画を、キャストが明かしている。
ジョン・ダットン不在は「必ず起こるはずだった」
シリーズ当初から主演を務めてきたケヴィンの不在については、シーズン5後半エピソードの撮影スケジュールをめぐって製作陣と意見の相違が起きていると報じられ、最終的にケヴィンの降板が判明していた。
米Entertainment Weeklyのインタビューで、ケヴィン演じるジョン・ダットンの娘ベスを演じるケリー・ライリーが、後半エピソードに復帰しないケヴィンについて、「(彼の)不在は結末の一部でした」と語っている。「その結末に方向転換は必要なく、すでに物語のタペストリーに書かれていたことです。必ず起こるはずだったのですが、少し違った形で起きただけです」と続け、もともとケヴィンの不在は計画されていたことを示唆した。ということはケヴィンの降板は、作品の結末にそれほど大きな影響を及ぼさなかったようだ。
またケリーは、本作が大ヒットする前から、シェリダンは5シーズン分のストーリーを考えていたことも明かしている。「作品が大成功して、放送局とあらゆる人たちが継続を望んだから5シーズンになりましたが、(シェリダンの)頭の中では最初から5シーズンの想定だったんです。だから、ある意味で運命に導かれ、『イエローストーン』は常に彼が思い描いていた終わり方で終止符を打つことができたのです」と語った。
『イエローストーン』はシーズン5で終了すると伝えられていたが、今年の8月にはベスと彼女の夫リップ・ウィーラーを主役に据える形でシーズン6制作の計画が進んでいるとも報じられている。
報道の翌月にはリップ役のコール・ハウザーがシリーズの継続について質問され、「自分では決定を下せません。雇われの身ですからね。スピンオフは好きかって? 好きですよ。このキャストとテイラー・シェリダンと一緒に仕事ができて嬉しかったし、楽しい仕事を止める必要があるでしょうか? だから脚本を書いて制作しましょう」と回答。リップ役での続投に意欲を見せた。
シーズン5後半に関しては、どのようにジョンが退場するのか気になるところだが、その秘密が漏れないよう、現場では厳戒態勢が敷かれたようだ。米Varietyのインタビューに応えたモニカ役のケルシー・アスビルなどによると、シーズン5後半エピソードの撮影はかなり秘密主義で、受け取った脚本は自身の台詞以外、すべて黒く塗りつぶされていたという。
現時点で『イエローストーン』本家の物語が続いていくかどうかは不明だが、ニューヨークからモンタナ州のマディソン・リバー・バレーへ移った家族を描く新スピンオフ『The Madison(原題)』がすでに進行中。そのほかにも前日譚スピンオフ『1944(原題)』が企画されており、そのユニバースは拡大している。
『イエローストーン』シーズン5後半エピソードは米Paramount+にて11月10日(日)に配信スタート。『イエローストーン』シーズン1~4、スピンオフ『1883』と『1923』はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『イエローストーン』©2020 Viacom International, Inc.